“ほぼ充電が要らない電アシ”で知られるVELLOが世界最軽量を謳う9.9kgの折り畳み電動アシスト自転車を開発

ウイーンの自転車メーカーVELLOが、世界最軽量の折り畳み電動アシスト自転車を開発したと発表しました。

“ほぼ充電が要らない電アシ”で知られるVELLOが世界最軽量を謳う9.9kgの折り畳み電動アシスト自転車を開発
VELLOが9.9kgの折り畳み電動アシスト自転車を発表
デジタル重量計の数値が9.8kgなのはご愛敬

VELLOによる自転車の特徴は「わずか8秒での折り畳み」と「充電がほぼ不要な電動アシストシステム」の2つ。このうち「充電がほぼ不要」は「動的エネルギー回生システム(kinetic energy recovery system:KERS)」テクノロジー搭載のリアハブモーターで実現しています。


“ほぼ充電が要らない電アシ”で知られるVELLOが世界最軽量を謳う9.9kgの折り畳み電動アシスト自転車を開発
「KERS」テクノロジー搭載リアハブモーターで“充電がほぼ不要”を実現
でかい!

「KERS」テクノロジー搭載リアハブモーターは、その内部にバッテリー、回生ブレーキ、センサーを持ち、そのうちセンサーは自転車の状況を検知して最適なアシストレベルを搭乗者に提供します。通常モードでの走行では、漕ぎだし時や登坂時にはモーターアシストを強める一方で、平地をクルーズしているときにはアシストをカット。また、ブレーキング時や下り坂では回生ブレーキを使ってバッテリーを充電します。この機能により、アシスト可能距離は限りなく無制限に近付き、“ほぼ充電不要”での走行を可能にしました。

“ほぼ充電が要らない電アシ”で知られるVELLOが世界最軽量を謳う9.9kgの折り畳み電動アシスト自転車を開発
「KERS」テクノロジー搭載リアハブモーターの内部構造

リアハブモーターにはターボモードも用意されています。このモードでは、充電器を使ってリアハブモーター内のバッテリーを充電して走行。フル充電で約50kmの走行が可能になっています。

今回発表された世界最軽量を謳う電アシでは、フレームにチタンを採用。フレーム単体での重さ1.9kg、自転車全体での重さ9.9kgを達成しました。電動アシスト自転車では車重が軽い方がアシスト可能距離を伸ばす上で有利になりますが、フレーム重1.9kgにより“充電が全く不要な電動アシスト”実現にまた一歩近付いています。

“ほぼ充電が要らない電アシ”で知られるVELLOが世界最軽量を謳う9.9kgの折り畳み電動アシスト自転車を開発
チタンフレームによる軽量化で
充電が全く不要な電動アシスト自転車実現にまた一歩近付いた

超軽量なフレームではありますが、コンポーネントに採用されているのはすべて標準的なもの。パーツが消耗したり、故障したりした場合には、世界のどこででも簡単に交換して利用を続けられます。

“ほぼ充電が要らない電アシ”で知られるVELLOが世界最軽量を謳う9.9kgの折り畳み電動アシスト自転車を開発
リアハブモーター以外は、ということでしょう

「KERS」搭載リアハブモーターはサイズが大きく、厚みもあるためリアに変速機を搭載しにくいというデメリットがあります。VELLOではこれに対応するために、スイスSchlumpf製のSpeed DriveまたはMountain Driveをフロントに搭載可能としました。このうちSpeed Driveは平坦な道を走ることの多い人向け。ギア比を高めて高速での走行を実現します。一方Mountai Driveは坂道の多い地域にぴったりな装備で、最大で17%の坂を登坂可能にします。

世界最軽量を謳うVELLO電動アシスト自転車 概要

・ 20インチホイール装備のミニベロ
・ 電動アシストバージョンで重量9.9kg(モーター非搭載バージョンは6.5kg)
・ 折り畳み・展開に必要な時間は8秒以下
・ 回生ブレーキ搭載
・ スマートフォンアプリによるリアハブモーターのコントロール&走行情報の表示

“ほぼ充電が要らない電アシ”で知られるVELLOが世界最軽量を謳う9.9kgの折り畳み電動アシスト自転車を開発