「ネットサーフィンなどで偶然見つけて購入した」「友人や知人たちの SNS での情報により衝動的に購入した」「友人や知人たちと実際に会って会話中に商品の話題が出て、盛り上がり衝動的に購入した」のいずれかの行動パターンを選択した者を「衝動ポチり買い経験者」とした場合、「スマホによるネットショッピング経験者」の37.0%が「衝動ポチり買い経験者」であった。
なかでも、「友人や知人たちの SNS での情報により衝動的に購入した」「友人や知人たちと実際に会って会話中に商品の話題が出て、盛り上がり衝動的に購入した」を選択した他者とのコミュニケーションの最中に衝動買いする「会話型・衝動ポチり買い経験者」は8.1%であった。
「スマホによるネットショッピング経験者」のうち、「衝動ポチリ買い経験者」の割合 |
最も「衝動ポチり買い」している世代は、30代(42.0%)だった。10代から30代までは、年齢が上がるにつれてその割合が上昇するが40代(34.5%)になると減少し、日常生活において「スマホによるネットサーフィン」「リアルや SNS 上での友人や知人との交流」といった機会が少ないことが予想されるという。男女差では、男性(32.4%)より女性(41.6%)の方が多かった。
スマホの経験年数が上がるにつれて「衝動ポチり買い経験者」の割合が高くなった。最も「衝動ポチり買い」しているのは、「スマホ経験年数が5年以上の30代女性」(41.4%)だった。
「衝動ポチリ買い経験者」の属性 |
「衝動ポチり買い経験者」は、「飲料・食料品」「生活日用品」「衣類(インナー・アウター)」など、生活必需品の購入率が全体平均に比べてやや高く、日常的な購買行動においてスマホの利活用が定着していることがわかる。
「衝動ポチリ買い経験者」の購入品 |
各商品の1回当たりの平均購入価格を見ると、「衝動ポチり買い経験者」は「未経験者」よりも相対的に高かった。「ジュエリーなどの高級アクセサリー」「高級ブランドの靴や鞄」など一部高額商品については、「衝動ポチり買い経験者」は「未経験者」よりも明らかに高かったそうだ。「衝動ポチり買い経験者」は、興味関心の高い贅沢品については抵抗なく消費する傾向があるようだ。
「衝動ポチリ買い経験者」の平均購入額 |
この調査の対象はスマホ利用者のうち、直近1年以内にネットショッピングを経験した1,000人。調査期間は2014年11月28日から11月30日。購入品は有形商品として、映像/音楽/アプリなどの無形商品は対象外とした。