東芝は、大学、病院臨床部門、製薬企業などの研究機関向けに、日本人ゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ」によるゲノム解析サービスを開始した。

東芝のライフサイエンス解析センターで、研究機関から送付された血液、唾液、DNA 検体などから個人のゲノム構造を解析する。日本人に特徴的な遺伝情報を短時間で解読できる「ジャポニカアレイ」を使うので、解析に要する期間は約1週間、解析費用は1人当たり1万9,800円(税別)と、短期間かつ低コストでゲノム解析を実現する。


新サービスは東北大学、弘前大学、新潟大学での利用を予定している。

これまで、次世代シーケンサーで約30億塩基のゲノム構造を解析する場合、解析に1か月以上かかっていた。また、スーパーコンピュータの使用、データを解析する専門の研究者などが必要となり、解析費用は1人当たり50万円以上と高額で、大規模なサンプルを解析するには、莫大な時間と費用がかかっていた。

「ジャポニカアレイ」は、東北大学東北メディカル・メガバンク機構が構築した「全ゲノムリファレンスパネル」を基に、COI 東北拠点が社会実装した日本人ゲノム解析ツール。

日本人に特徴的な塩基配列を持つ約67.5万か所の一塩基多型(SNP:スニップ)を1枚のチップに搭載、短時間で日本人のゲノム構造を解析する。その解析結果から、約30億塩基の全ゲノム構造を疑似的に再構成(インピュテーション)できる設計となっている。

「ジャポニカアレイ」は米国アフィメトリクス社製の Axiom プラットフォームを採用し、独自のコンテンツでカスタムデザインされたアレイ。

1人約2万円のゲノム解析、東芝が日本人ゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ」で
「ジャポニカアレイ」