このレポートは、インターネットコムNTTコム リサーチがインターネットを活用したアンケート調査を定期的に行い、その結果を発表するものである。今回は「電子書籍」について調査した第12回である。

調査対象は全国10代〜50代以上のインターネット ユーザー1,095人。男女比は男性53.4%、女性46.6%。年代比は10代2.0%、20代27.9%、30代21.4%、40代17.3%、50代16.7%、60代以上14.8%。


今回も最初に「電子書籍/雑誌を読んだことがありますか」と尋ねてみた。「はい」は35.9%(前回36.7%)、「いいえ」は64.1%(同63.3%)。そして、この「いいえ」と答えた電子書籍の未経験者702人に読みたいかどうか質問したところ、「はい」は29.9%(同34.2%)、「いいえ」は70.1%(同65.8%)となった。

電子書籍の利用者が増えないどころか、2011年9月に調査を行った第1回には44.8%いた電子書籍の利用希望者がかなり減少してしまっている。電子書籍に興味を持つユーザー層の取り込みが、ほとんど終わってしまったのだろうか。

電子書籍に関心がないのはなぜだろうか。電子書籍/雑誌を読みたくないと答えた492人(全体の44.9%)に理由を質問したところ、「画面では読みにくい」(38.2%)、「紙の書籍/雑誌の方が好き」(38.2%)、「紙の書籍/雑誌で十分満足している」(33.7%)、「そもそも書籍/雑誌を読まない」(23.6%)という回答が多い。テレビ CM などでは電子ペーパーを使った電子書籍リーダーの読みやすさを強調しているが、消費者にメリットが伝わっていないようだ。

さらに、「電子書籍/雑誌を読むのに必要な専用リーダーの値段が高い」と考える人も15.0%いるので、テレビや雑誌で展開する広告だけでなく、書店や家電量販店の店頭で電子書籍リーダーを実際に使ってもらうプロモーション活動が重要ではないだろうか。

利用者が増えるどころか希望者が減る状況―定期調査「電子書籍」(12)
Q:なぜ電子書籍/雑誌を読みたくないのでしょうか
(2014/7/25〜7/26 10代〜60代以上のインターネットユーザー1,095人中、電子書籍を読みたくない492人)

(調査協力:NTTコム リサーチ

◆参考記事:
電子書籍の評価ポイント、経験者は「コンテンツ入手性」、未経験者は「機能性」―定期調査「電子書籍」(11)
電子書籍を読む手段、「Kindle」などの専用リーダーがスマホ/タブレットより人気―定期調査「電子書籍」(10)

調査協力:NTTコム リサーチ