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このキーボード コンピューターなんです! Windows 10が稼働する Pentaform「Abacus」

Pentaformが「Abacus」の製品化に向けたクラウドファンディングプロジェクトをKickstarterで実施しています。“すべての人がコンピューターを利用可能に”なることを目標にしてデザインされたキーボードサイズの安価なPCで、入手に必要な出資額は149.99ドルからとなっています。

「Abacus」がKickstarterに登場

ディスプレイを省くことで低価格を実現したデバイス。Pentaformがサーベイを実施したところ、一般家庭の多くにはすでにディスプレイがあるとわかったそう。この調査結果をもとに、ディスプレイなしの製品をデザインすることを決定したそうです。

ディスプレイを省くことで低価格&コンパクトなPCに

安価なPCには様々なタイプがありますが、それらと「Abacus」との違いはデザインがすっきりとしていること。UMPCを含むちょっと変わったデバイスが好きという人たちを魅了するルックスが与えられています。

使わなくても欲しくなるデザイン(笑)

製品全体は左側にCPUやメモリー、ストレージが組み込まれたコンピューター部で、右側がキーボード&トラックパッドが装備された入力部という構成。コンピューター部に用意されたUSB Type-Cポートに電力を供給することで、「Abacus」がコンピューターとして機能します。低電力設計でスマートフォン用のモバイルバッテリーでも十分に稼働するのだとか。

本体左側がコンピューター部で、右側が入力部

モバイルバッテリーで稼働します

ディスプレイとの接続ではコンピューター部に取り付けられたHDMIポートを使用します。HDMIポート付きのテレビも「Abacus」のモニターとして利用可能。テレビをモニターとして使用するときにはコンピューター部と入力部を分離して、入力部だけを持ち、ソファに座って操作できます。

コンピューター部と入力部は分離可能

キーボードだけを持ってソファから本体をコントロールできます

ポートとしてはその他、USB Type-Aポートx3、3.5mmオーディオジャック、LANポート、MicroSDスロットなどが用意されています。

USB Type-C(電源)、HDMIポートなどがある左側

USB Type-AコネクタやLANポートのある上部

ちょっと変わったデバイスマニアとして残念なのは仕様で、低価格&低電力を実現するためCPUにはIntel Z8350が採用されています。筆者の自宅にはこのCPUが搭載されたマシンがまだあるので先ほど数年ぶりに電源を入れてみたのですが、Kindleアプリの起動に1分以上かかり驚きました。

CPUにはちょっとびっくりですが、メモリーやストレージ容量はそれなり。「Abacus」には仕様が異なる3つのタイプ「Basic」「Plus」「X」が用意されていて、「Basic」はメモリーが2GBでストレージが32GB、「Plus」はメモリー4GBでストレージ64GB、「X」はメモリー8GBでストレージ128GBという設定になっています。

「Abacus」にはWindows 10をインストールできるのですが、この場合にはメモリー8GBを積んだ「X」以外は厳しそう。WindowsではなくLinuxなどをインストールするのであれば、他のタイプも実用になりそうです。ちなみに「Abacus」を入手するためのKickstarterでの出資金額は「Basic」が149.99ドル、「Plus」が199.99ドル。「X」が249.99ドルとなっています。

Wordなどであれば十分に動作するはずです

「Abacus」の詳細についてはKickstarterサイト内のプロジェクトページ「Abacus by Pentaform: Full Computer within a Keyboard.」で確認してください。

価格が若干高めのトランスペアレントタイプも用意されています
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