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使われなくなった古いスマホをスマート電球などのコントローラーにする「Adriano」 イタリアDomethicsが開発


イタリア トリノに本拠をおくDomethicsは、古いスマートフォンをスマートデバイスのコントローラーにする「Adriano」を開発しました。

古いスマホをスマートデバイスのコントローラーにする「Adriano」

Domethicsによれば、世界には使用されずに引き出しに仕舞い込まれているスマートフォンが7億台も存在すると考えられるそう。Domethicsは、この使われていないスマートフォンを有効に活用したいと考えて、「Adriano」の開発に取り掛かったそうです。

引き出しに仕舞いこまれている古いスマートフォンに
第二の人生を与えたい

古くなり使われなくなったスマートフォンでは、バッテリーがへたり、カメラが時代遅れになっていることがほとんど。一方でBluetooth/Wi-Fi接続機能やマイク、スピーカー、タッチスクリーンなどは今も利用できることが多く、「Adriano」ではこれらを活用します。

使用するには古いスマートフォンに「Adriano」専用アプリをインストールして起動し、「Adriano」とコネクトします。これで古いスマートフォンがスマートデバイスコントローラーとして利用可能になります。

スマートフォンに「Adriano」アプリをインストール

スマートデバイスとして最も普及しているのはスマートLED電球ですが、「Adriano」を使えばこれをコントロールできます。この際には古いスマートフォンのBluetooth/Wi-Fi接続機能やタッチスクリーン、そしてマイクなどを利用します。Domethicsは「Adriano」のスターターキットを用意しており、このキットではスマート電球が含まれています。

スマートホーム実現へのスタートになる「スターターキット」

スターターキットにはドアセンサーも付属。このドアセンサーは警戒モード時にドアが開くとそれを検知して「Adriano」に知らせます。「Adriano」は、古いスマートフォンに搭載されたカメラを起動して室内の動画撮影を開始。映像を利用者の持つスマートフォンにリアルタイムで送信します。利用者はカメラを通して、侵入者が誰であるかを確認できます。

古いスマートフォンのカメラで室内を撮影
利用者の持つスマートフォンへ送信します

さきほど古いスマートフォンではカメラが時代遅れになっていると書きましたが、それは旅先で記念写真を撮影する際のお話。監視カメラとして使用し、侵入者の顔を確認するには十分な解像度を持っているでしょう。

スマートデバイスのコントローラーは、すでにいくつも販売されています。それらと比べたときの「Adriano」のメリットは、Wi-Fiだけでなく電話回線も利用可能な点にあります。例えばキャンピングカーに「Adriano」を持ち込み、ライト管理や侵入者の監視を実施できます。キャンピングカーでは利用者が外出し、アウトドアアクティビティを楽しんでいる隙に泥棒が入るというケースも。そのうような際に、先ほどのドアセンサーが役立ちます。

古いスマートフォンに安いデータSIMを入れて
「スマートキャンピングカー」を構築

Domethicsはキャンピングカー向けのキット「ヴァンライフキット」も用意。このキットではドアセンサーに加えて煙センサー、ガス漏れセンサー、スマートサイレンが含まれており、キャンピングカー滞在者を守ります。

侵入者を検知するドアセンサーに加えて
火事やガス漏れも検知する各種センサーを装備

バッテリーのへたりについては、バックアップバッテリーで対応。電源の取れない場所でも、長時間の利用を可能にしています。

追加バッテリーでへたったバッテリーに対応

Domethicsは現在、「Adriano」の商品化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。入手に必要な金額などについて詳細はKickstarterサイト内のプロジェクトページ「Turn your old smartphone into a gateway for Home Automation」で確認してください。

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