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ウチの庭にも核シェルターを設置したい!―でも、値段はいくらなの?

米国Rising S Company社によるシェルターのフロアプラン(一例)
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

米国ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は10月4日、米国と北朝鮮の間で軍事衝突が起き、北朝鮮が東京を核攻撃した場合、死者は約70万人に、負傷者は約250万人に上るとする試算を公開した。これは北朝鮮が250キロトン弾頭のミサイルを東京の中心部に向けて発射したという想定のものだ。

北朝鮮が東京を核攻撃した場合の死傷者数(「38ノース」による試算)
(出典:「38ノース」)

このような発表などを受け、日本では自宅への核シェルターの設置を検討する人が増えているという。だが実際に設置するとしたら、どの程度の費用がかかるのだろうか?米国テキサス州のシェルター製造販売会社Rising S CompanyのGMであるGary Lynchさんに尋ねた。

Gary Lynchさんによれば、同社が提供するプランの中で、もっとも小さい「Mini Bunker」で3万9,500ドルだという。日本で設置する場合、米国からの送料と工事費等が別途必要となる。

Rising S Companyによるシェルター「MINI Bunker」のフロアプラン
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

「Mini Bunker」は、軍事用シェルターを家庭向けにリサイズし、手ごろな価格にしたもの。サイズこそ小さいが、そのクオリティーは軍事用と同レベルを保っているそうだ。

自宅の庭などの地下に設置するタイプで、サイズは約2.4x約3.6メートル。日本の感覚だと、ちょっと狭目のワンルームマンション。上京したての大学生が借りた部屋といった広さだ。

自宅の庭などに設置するシェルター
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

室内には2段ベッド、トイレ、シャワー、キッチン、食料貯蔵用の棚、そして空気ろ過システムがついている。なお、ベッドの段数などは変更が可能だ。

学生寮のような二段ベッド
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

トイレ・シャワー付きなので
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

最低限の生活はできる
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

この広さでは長期の生活は難しいだろう。だが、ワンルームの部屋に友だちが1~2日泊まれるのと同じように、このシェルターでも複数人が数日間生活できると考えられる。

「Mini Bunker」では狭すぎるという人には、標準サイズの「Silver Leaf 10x50」がある。広さは約3x約15メートルで価格は12万2,500ドル(米国からの送料および工事費等別途)から。

ファミリー向けの「Silver Leaf 10x50」
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

「Silver Leaf 10x50」の特徴は、シェルター内部がエリア分けされている点。ワンルームの「Mini Bunker」とは異なり、ベッドルーム、リビングルーム、キッチンなどの区切りが明確になっており、シェルター自体が広いこともあって通常に近い生活が送れる。

「Silver Leaf 10x50」のベッドルーム
やはり、学生寮のようではある
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

「Silver Leaf 10x50」のキッチン&パントリー
左手に見えるのはダイニングテーブル
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

リビングには、DVDプレイヤー付きのテレビが取り付けられており、折り畳み式のソファに寝転んで映画などを楽しむことが可能だ。

左上に見えるのがDVDプレイヤー付きのテレビ
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

家具や調度品は、オリジナルのいかにもシェルター風のものではなく、一般的な家具へとアップグレードすることもできる。こうなると、いっそシェルター内で住んでも良いのでは?と思えてしまうほど。

一般的な家具を採用した「Just Like Home Bunker」
これなら、長期に住める?
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

シャワールームも米国の家庭でよく目にするもの
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

VIP向けには、豪華な「Luxury Series」も用意されている。価格は22人が生活できる「Venetian」で329万ドル(米国からの送料および工事費等別途)から。

VIP向けの豪華な「Luxury Series」
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

「Luxury Series」の特徴は、シェルター内で普段と変わらない生活を送れるだけでなく、その生活を持続可能にするための工夫がこらされていること。例えば、シェルター内には野菜栽培用の部屋が用意された。この部屋には植物育成用のLED照明や自動灌漑装置が設置されている。

「Luxury Series」の野菜栽培室
(イメージ画像)
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

シェルター内での生活は缶詰などの保存食が中心になりがちだが、「Luxury Series」内であれば、野菜栽培室でとれた新鮮な野菜や果物を食べることも可能だ。

「Luxury Series」内のダイニングルーム(イメージ画像)
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

シェルター内での生活で体がなまらないように、スポーツジムも用意された。高価な愛車を守るためのガレージも設置される。

「Luxury Series」のスポーツジム(イメージ画像)
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

「Luxury Series」内のガレージ(イメージ画像)
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

Rising S Companyのシェルターは、日本では同社の正規日本総代理店Rising S Bunker Japanで購入できる。自宅へのシェルター設置を検討している方は、まずはRising S Bunker JapanのWebサイトを参照されてみては如何だろうか?

シェルター工事の模様
(画像は米国Rising S CompanyのWebサイトから)

(本稿内の写真および図版は、米国Rising S CompanyのGeneral ManagerであるGary Lynchさんより許諾を得て掲載しています)
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