台風5号の進路モデル
(出典:ウェザーニューズ)

日本列島を縦断する台風5号。だが山脈にあたってまっぷたつに分裂する可能性がある。そんな気象予報会社ウェザーニューズの解説がインターネット上で話題を呼んでいる。

台風5号、アジア名ノルーについては、当初から奇妙な動きが目立ったためか、ウェザーニューズによるさまざまな解説がたびたび関心を集めて来た。


8月1日には台風を監視する世界各国機関による進路予想をまとめた図を公開した。13パターンにも意見が割れているようすが、まるでロボットアニメでミサイルが飛び交うさまに似ているとTwitterなどで冗談も出るほどだった。

天気予報などを見ていると、1種類しかないように見える進路予想も、実は多様なのだということを知り、あらためて気象学の興味深さを認識したという声もあった。

ウェザーニューズはさらに、台風5号が猛威を振るうさなかの8月7日に、またしても一般の人には耳慣れない情報として「台風の分裂」に関する解説を公開した。

台風5号は上陸後、勢力を弱めるため、進んだ先の日本アルプスを乗り越えられず、地形の抵抗を大きく受ける。結果、台風本体の雲がアルプスの北と南に真っ二つに分かれる可能性があるのだとか。2つになった雲の塊のうち、どちらを台風とするのか。その判断が各機関で異なり始めており、進路予想の違いに影響しているのだそう。

ただし、どちらのルートであろうが台風本体の雲が2手に分かれる形になりるので、広範囲で雨風の影響に警戒が必要としている。