気象情報サイトのウェザーニューズでは、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」で、今年も「ゲリラ雷雨防衛隊」の募集を開始した。昨年の1.4倍の発生が予想される“ゲリラ雷雨”の被害を軽減するためだ。

「ゲリラ雷雨防衛隊」は、隊員が五感で感じ取る“感測データ”を、観測器や衛星などによる“観測データ”とあわせて、これまで予測できなかったゲリラ雷雨の発生を総合的に予測し、いち早く共有・周知する取り組み。


今年はまた、新たにひまわり8号の“観測データ”もゲリラ雷雨の予測に活用する。画像解析技術もバージョンアップし、隊員がスマホを雲にかざした瞬間、“色”と“形”を判定し、モクモク雲の発達度を1〜100%で算出するシステムを構築した。

ウェザーニューズでは、隊員と協力して、ゲリラ雷雨発生を30分前までに通知、局地的な雷雨の被害を最小限に抑えたい、としている。

ウェザーニューズが「ゲリラ雷雨防衛隊」を今年も募集開始
「ゲリラ雷雨防衛隊」本部

「ゲリラ雷雨防衛隊」は、2008年に神戸市で発生した都賀川水難事故をきっかけに始まった取組み。予測不可能と言われた“ゲリラ雷雨”を、事前に全国のユーザーと発見し、被害の軽減を目指す。

「ゲリラ雷雨防衛隊」は、「ウェザーニュースタッチ」アプリの「ゲリラ雷雨Ch.」から募集しており、誰でも無料で参加できる。

現在の予測技術では、「今日は昼頃に関東で発生する可能性が高いだろう」という大まかな予測はできるが、突発的で局地的に発生するゲリラ雷雨を、「あと1時間以内に東京都杉並区で降る」など、5〜10キロ単位で予測するには、隊員からの報告が必要不可欠。

防衛隊本部は、ゲリラ雷雨が発生しそうなエリアの隊員に向け、「雲の色に注目して報告を頼む。隊長より。」といった「監視体制強化指令」を送る。通知を受けた隊員は、雲の写真を撮影し、感測(雲の色、雲の距離、雷の有無、今後の予想、被害状況、コメント)を報告する。寄せられた報告は本部ですぐに確認し、“ゲリラ雷雨”を捕捉するために独自開発した「WITHレーダー」や、全国3,000か所に設置された独自観測機「WITHセンサー」などの“観測データ”と組み合わせ、危険な雲を特定する。雨雲の発達状況を監視し、ゲリラ雷雨発生の30分前までに会員に通知する。

「ゲリラ雷雨防衛隊」入隊から作業手順
「ゲリラ雷雨防衛隊」入隊から作業手順

昨年は5万6,000人から、過去最多となる合計49万通の報告が寄せられ、これまでで最速の、全国平均56分前に通知できた。