都内2か所のブックカフェ

気兼ねなく、一人でまったり過ごしたい

  誰にも邪魔されず読書や調べものをしたい。なるべく静かなところでドリンク飲み放題、長時間いられて駅からそんなに遠くないところ。カフェと書店が併設された場所はそこそこあるけど、本は自分で持ち込むから買う予定はないし、ドリンクは一杯ずつ頼むよりも飲み放題の方が良いな…。そんな場所を東京都内で探し、実際に訪れた2か所のブックカフェについて、レポートします。

1.Book Lounge Kable

 まず一か所目。日本橋兜町にあるBook Lounge Kableは、KABUTO ONE 3階にあります。入り口から奥まで見渡せられるように本棚は壁際にあり、大きな窓からは周辺に立ち並ぶビルを楽しむことができます。明るく清潔感があり開放感も抜群です。 



カブルの写真(内観)

 入り口では入場時間が記録された入館証をもらうだけで、滞在時間を決める必要はこの時点ではありません。テーブルと椅子が並ぶビジネスエリアからもう少し奥に行くとリラックスエリアがあり、窓際にヨギボーがいくつか置いてありました。リラックスエリアは既に全て埋まっていたので、ビジネスエリアに着席。テーブルにはコンセントもあり自由に使えます。


カブルのリラックスエリア
(参照:丸善雄松堂より引用)

 ちょうど昼時に行ったので、このビルで働く人がラウンジに併設されたカフェでランチをするので賑わっていました。程よく静かで、お昼を食べたあと席を移動せず読書をしたり、昼寝したりして思い思いにランチ休憩を過ごせるのは、羨ましい限り。フリードリンクはコーヒー、紅茶、烏龍茶、お水です。木の温もりと観葉植物、水の流れる音がとても心地よい空間でした。日本の金融中心地の地である日本橋・兜町と縁の深いことから、7月3日に発行され新紙幣の一万円札となった、渋沢栄一に関する書籍を集めたコーナーもありました。

 この日は3時間滞在し、入場料は1,650円。窓からの眺めを楽しみつつ、空間やドリンクを飲みながら集中して作業ができたので、満足でした。次は、ヨギボーでリラックスしながら本を読んだり、窓からの景色を眺めたり、お昼寝をしたいです。

【アクセス】
東京都中央区日本橋兜町7-1「KABUTO ONE」3階、東京メトロ東西線・日比谷線(茅場町駅直結)
【営業時間】
11:00~20:00(土日祝含む)

https://kable.tokyo/


2.森の図書室

 続いて訪れたのは、渋谷スクランブル交差点の目の前にある、森の図書室です。ロゴをよく見ると、森の漢字の木が本になっていますね!

森の図書室のロゴ
(参照:森の図書室より引用)

 ビルのエレベーターを降りると、左手に木製の入口があります。インターホンを押してドアを開けます。もう一枚ドアが目の前に現れるのでちょっとビックリしますが、店員さんが中から引き戸を開けてくれるので待ちます。中に入ると、薄暗い空間に沢山の本が壁一面に並んでいます。レジでドリンクプランか、アルコールプランかを選びます。

 ソフトドリンクは9種類の中から飲み放題(グラス交換制)、ここではアルコールも飲めちゃうんです(ソフトドリンクとアルコールでは値段が異なります)。基本的にはテーブルと椅子の席ですが、追加で550円(税込み)を払うとソファ席にも座れます。こちらにも本棚の間にコンセントがあり自由に使えます。



落ち着いた雰囲気の図書室内

 営業時間は夜22時45分まで。渋谷のど真ん中にいることを忘れてしまうような、隠れ家的な空間なので店員さんによると、待ち合わせに時間を潰したり終電まで飲みに来る人が多く、週末は行列ができるほど人気があるのだそう。つい長居してしまう気持ちはよく分かりました。因みに、お手洗いは図書室の外にあり、利用する際は内側から引き戸の鍵のボタンを押しロックを解除して引き戸は開けたまま、外側のドアだけを閉めて行き、図書室に戻る際にインターホンを再度押す必要はないそうです。

 3時間滞在し、料金は2,200円でした。昔読んだ本に登場する食べ物をイメージしてたメニューは、名前からして「どんなビジュアルなんだろう?」と気になるものばかり。今度は、軽く何かをつまみつつお酒を飲みながら本を片手に、夜の時間帯で利用したいと思いました。

【アクセス】
東京都渋谷区宇田川町23-3 渋谷第一勧銀共同ビル8F(渋谷駅から徒歩1分)
【営業時間】
9:00 – 22:45

https://morinotosyoshitsu.com/


ゆっくり流れるひと時を楽しもう

 以上、対照的なブックカフェを2つご紹介しました。この様に本に囲まれて自由に飲み物を飲みながら、静かな時間を過ごせる場所がもっとあったら嬉しいなぁと思います。
 森の図書室では、人の温もりが感じられる、手書きの本の感想文・広告文コーナーがありました。今はスマホやパソコンのデジタル文字ばかりで、周りの人がどんな字を書くのか、そういえば知らないなぁ…と思います。逆にこういうコーナーを見て、誰が書いたのかは全然知らないけど、こんな字を書く人だから…と書いた人を想像してみたり。
 ジブリの『耳をすませば』では、ヒロインが手書きの貸出カードを見て物語が始まることを思い出しながら、以前使われていた貸出カードもプライバシー保護の観点からかバーコードに移行してしまい、今では見られなくなってしまいました。こんな時代だからこそ、こういうアナログなのも人の温かみが伝わるから良いよね、って思った瞬間でした。
 気になった方は、是非足を運んでみてください。