
米国オハイオ州在住のエンジニアでYouTuberであるIan Charnasさんが「Invisibility Shield(姿隠しのシールド)」の制作手順をinstructablesで公開しています。

後ろにある対象物を、前面からは見えなくするシールド。使用することで『ハリー・ポッター』に登場する透明マントのように、姿を消すことができます。

その秘密は、表面がかまぼこ状になったレンチキュラーレンズを使用している点にあります。レンチキュラーレンズは立体的に見えたり、見る角度によって複数の絵柄が切り替わって見えたりするポスターで使用される素材。最近では見る角度で日本語と外国語を切り替えられるメニュー表でも利用されているのだとか。

表面のかまぼこ型が消失の秘密です
このかまぼこ状レンズが対象物が反射する光を左右に屈折させて、観察者の視界の外に反らします。一方、対象物の後ろに広がる“背景”の反射光は、対象物よりも広い範囲からシールドへと届くため、屈折しても観察者の目に届きます。これにより、「背景物は見えるが、対象物は見えない」状況が発生。シールドの後ろにあるものだけが消えたように見えるという仕組みです。
かまぼこレンズは垂直に並べられています。このため水平線や地平線、階段といった水平方向にのびるものが背景にあると、対象物の消失効果が高まります。

Ian Charnasさんのポーズも消失効果を高めています(ウソ)
このような仕組みのため、シールドの後ろに隠れたい人が水平な模様の衣服、例えばボーダーのシャツを着用していると、消失効果が薄れてしまうのだとか。

探さなくてもすぐに見つかります
用途としては、「パーティで友達や家族をびっくりさせる!」などが考えられます。また人前に出る機会がある時に、いまいちなズボンを履いてきてしまった…なんてときにも便利かも?

子どもなら許されます

制作方法についてはinstructablesサイト内のIan Charnasさんのワークショップで確認してください。なおIan Charnasさんが提示している材料の中には日本からは購入できないものもありますが、それに近いものはモノタロウやワークマン、そして印刷会社などから購入できそうです。
ゴールデンウィーク期間中にこっそり制作して、友達を驚かしてみてはいかがでしょうか?