
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、米国カリフォルニア州ロングビーチで新型車「GRカローラ」を世界初披露した。

「GRカローラ」の主な特徴は次の通り。
エクステリア
カローラスポーツのボディを基本骨格としつつ、フロントを60mm、リアを85mmワイドトレッド化して、高い旋回性を実現した。
リアでは3本出しマフラーが「GR」ならではの力強さを強調している。

冷却性能と空力性能を鍛え上げた成果として、フロントバンパーにインテーク、フロントフェンダーとフードバルジにアウトレットが設置された。

インテリア
ショートストロークのシフトレバーを採用。ステアリングから自然に腕を下した位置に配置することで素早いシフト操作を可能にしている。ドリフト走行など限界域での車両コントロール用途を視野に、パーキングブレーキには手引き式を採用した。
GR車両専用に開発したFull TFTメーターを新規採用。レーシングカーをお手本にプロドライバーの意見を取り入れて、スポーツ走行時の視認性を高めている。

5ドア・5人乗りの利便性はそのまま維持。日常生活での使い勝手と走る楽しさを両立させた。

エンジン
GRヤリスにも搭載した1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジンを更に強化して搭載した。最高出力では224kW(304PS)を達成しており、圧倒的な加速と気持ち良い回転数の伸びが感じられるエンジンに仕上げられている。
スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」
GRヤリス同様、スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を搭載。駆動配分を制御する4WDモードと、アクセル応答性やステアリングなどを制御するドライブモードを分けたことで、ドライバーの好みや走行環境に応じた選択を可能にした。
さらに、ブッシュのピロボール化、スプリング、アブソーバー、アライメントの最適化にも取り組み、圧倒的な旋回性能を実現している。

高剛性ボディ
元町工場GR Factoryでの生産で実現する高剛性基本骨格に加え、リヤホイールハウス間や床下トンネル、タンク前の床下にブレースを追加。操縦安定性能を高めた。
GRヤリス同様に形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP素材のルーフパネルを採用し、剛性を高めるだけでなく、軽量化も達成している。

日本での発売は2022年後半に予定されている。