トライアンフ「スクランブラー1200」に「スティーブ・マックイーン エディション」

トライアンフがスクランブラー1200シリーズの2021年モデル「XC」「XE」、そして「スティーブ・マックイーン エディション」を発表した。発売は「XC」「XE」が7月で、「スティーブ・マックイーン エディション」が6月。

■ スクランブラー1200「XC」「XE」
2021年モデルの「XC」「XE」は、最高出力は90PS/7,250rpm、最大トルク110Nm/4,500rpmを発生する1,200cc並列二気筒エンジンを搭載。排気量を減らしながらも、従来のパワーとトルク、そして独特のスクランブラーサウンドの維持を実現した。


スクランブラー1200「XC」「XE」
スクランブラー1200「XE」

サスペンションでは、Showa製倒立式フロントフォーク、Ohlins製ツインスプリングリアショックを採用。250mmのトラベル量で高いオフロード性能を発揮する一方、オンロードでの快適なライディングエクスペリエンスも提供する。

スクランブラー1200「XC」「XE」
スクランブラー1200「XC」

制動系では、フロントにはBrembo製M50モノブロックラジアルマウントキャリパーと320mm径ツインフローティングディスク、リアにはBrembo製キャリパーとシングルディスクを採用。標準装備されたABSと合わせ、高い制動力を発揮する。

スクランブラー1200「XC」「XE」

最新テクノロジーでは、2つの異なるデザインテーマを提供するフルカラーTFTディスプレイを搭載。それぞれに3つのディスプレイレイアウトオプションがあり、ライダーは好みに応じて表示される情報の量を変更できる。

スクランブラー1200「XC」「XE」

ライドバイワイヤーは、応答性が高く正確なスロットル制御を提供。「Road」「Rain」「Sport」「Off-Road」「Off-Road Pro(XEのみ)」「Rider-Configurable」の6つのライディングモードは、スロットルレスポンス、トラクションコントロール、ABS設定を調整して、安全性とパフォーマンスを向上させる。

「XC」「XE」のメーカー希望小売価格は次の通り。

スクランブラー1200「XC」「XE」

■ スクランブラー1200「スティーブ・マックイーン エディション」
1963年に公開された映画『大脱走』で、有刺鉄線ジャンプで有名になった「トライアンフTR6」に触発されたデザインを持つ一台。マックイーンファミリーと共同で開発された。

トライアンフ「スクランブラー1200」に「スティーブ・マックイーン エディション」
映画『大脱走』に登場した「トライアンフTR6」

ベースモデルは「XE」。これに対し、「エンジンプロテクションドレッサーバー」が装備され、耐久性をより高めた。

映画『大脱走』で、有刺鉄線ジャンプで有名になった「トライアンフTR6」

ペイントスキームでは、ブラシ仕上げフォイルニーパッド、ハンドペイントのゴールドライニング、ゴールドのトライアンフヘリテージロゴ、専用のタンクグラフィック、ブラシ仕上げアルミニウム製モンツァ型キャップ、ブラシ仕上げステンレススチール製タンクストラップを備えたコンペティショングリーンのタンクを特徴としている。アルミニウム製のハイレベルフロントマッドガードも標準装備され、リアマッドガードとともにコンペティショングリーンで塗装された。

映画『大脱走』で、有刺鉄線ジャンプで有名になった「トライアンフTR6」

さらに、ハンドルバークランプにはシリアルナンバーが刻印されており、レーザーエッチングでスティーブ・マックイーン氏のサインも施されている。また、車体番号やトライアンフのCEOであるニック・ブロアー氏、スティーブ・マックイーン氏のご子息チャド・マックイーン氏の署名が入った証明書が付属する。

映画『大脱走』で、有刺鉄線ジャンプで有名になった「トライアンフTR6」

メーカー希望小売価格は219万6,400円。

映画『大脱走』で、有刺鉄線ジャンプで有名になった「トライアンフTR6」