ファットタイヤでオフロードも走れるMODYのキャンピングトレーラー

ドイツMODYが自転車用のキャンピングトレーラーを発売しました。自動車レース向けのグラスファイバー製、カーボンファイバー製のパーツを25年以上製造してきたメーカーによる、丈夫で信頼性の高いソロ用のキャンプギアです。

ファットタイヤでオフロードも走れるMODYのキャンピングトレーラー
ドイツMODYが自転車用キャンピングトレーラーを発売

素材にグラスファイバーまたはカーボンファイバーを使用し、モノコック構造で製造されているのが特徴。金属製のフレームが使用されていないため、従来の自転車用キャンピングトレーラーよりも軽いボディの実現が可能となりました。


MODYのキャンピングトレーラー
軽いので下り坂も怖くない

重さはグラスファイバー版で48kgからで、カーボンファイバー製では42kgからという驚異的な重量。買い物を載せて運ぶサイクルトレーラーと同じ感覚で、気軽に装着してキャンプに出掛けられます。

MODYのキャンピングトレーラー
スーパーなどの買い物に使うサイクルトレーラー感覚で装着できます

室内は長さ208x幅86x高さ102cmと、ドイツでデザインされたことがわかるサイズ感。かなり背の高い人であっても、就寝時に頭がつかえて困ることはないでしょう。

MODYのキャンピングトレーラー
シンプルで生活感の無い(?)室内

とはいえ、幅は狭いので2人での就寝は厳しそう。MODYは大人1人と犬一匹が室内に寝転がる写真を、利用例の一つとして公開しています。

MODYのキャンピングトレーラー
犬がいればさみしくない!

室内にはLEDライトやルーフベント、ウインドウが標準で装備されています。オプションでウインドウを追加したり、キッチンやクーラーを装備することも。エクステリアにはサイドオーニングやソーラーパネルを追加することもできます。

MODYのキャンピングトレーラー
天井にはLEDライトやベントが装備されています

MODYのキャンピングトレーラー
エクステリアにはサイドオーニングや

MODYのキャンピングトレーラー
ソーラーパネルを追加することも

オフロードも走れるMODYのキャンピングトレーラー
ソーラーパネルで発電した電力でテレワーク!
(したくないけど…)

ラインナップは「Tourer(ツアラー)」「Trekking(トレッキング)」「Outdoor(アウトドア)」の3種。このうち「ツアラー」はもっとも標準的で、既存の自転車用のキャンピングトレーラーにもっとも近いバージョン。タイヤも細目で一般道路を走行しやすく、整備されたキャンプ場などに向かうのに適しています。

MODYのキャンピングトレーラー
画像左から「トレッキング」「ツアラー」「アウトドア」

MODYのキャンピングトレーラー
カモと一緒に走れます

「トレッキング」はシュワルベのオールテレーンタイヤを履いたバージョン。キャンプ場までの道のりに非舗装道路がある場合には力を発揮してくれそうです。

MODYのキャンピングトレーラー
ちょっとした非舗装路にも対応できる「トレッキング」

「アウトドア」は自転車用のキャンピングトレーラーとしては珍しく、4.8インチ幅のファットタイヤを装備。一般的なタイヤでは埋まってしまうような砂地や、雨の後の非舗装道路などでも走行できます。最低地上高も33.6cmと他の2つのモデルよりも約4.6cm高く、高いオフロード性能が与えられています。

MODYのキャンピングトレーラー
ファットタイヤで高い走破性を与えられた「アウトドア」

「ここまでする必要があるの?」という疑問が湧きますが、むしろこれが自転車用キャンピングトレーラーのあるべき姿なのだそう。クルマが入っていけない細い道や、ガソリンエンジンを搭載したクルマで踏み込むのははばかられるような場所で一夜を過ごしたい場合、環境に負荷を与えない自転車で赴くのは正しい選択だそうです。

MODYのキャンピングトレーラー
クルマが入っていけない道にも入っていけます

牽引に電動アシスト自転車を利用すれば、オフロードもそれほど疲れずに到達できるはず。歩いて移動するよりも楽に、クルマよりもクリーンに移動し、その場に宿泊できるのができるのが「アウトドア」モデルの醍醐味のようです。

クルマが入っていけない細い道
ここをキャンプ地とする!

価格はグラスファイバー版の「ツアラー」「トレッキング」モデルが4,999ユーロ(約64万5,000円)からで、「アウトドア」モデルが5,499ユーロ(約71万円)から。カーボンファイバー版では「ツアラー」「トレッキング」モデルが6,999ユーロ(約90万円)で、「アウトドア」モデルが7,499ユーロ(約968万円)となっています。