中古の輸送用コンテナを活用した「Gaia(ガイア)」が発表されました。ソーラーパネルはもちろん、風力発電や雨水収集システムも装備し、完全オフグリッドを目指したタイニーハウスです。
完全オフグリッドを目指したタイニーハウス
開発したのはチェコ プラハに本拠を置くPin-Up Houses。同社は2019年には三角屋根のキュートなタイニーハウス「Magenta」を発表して話題となりました。
同社は「Magenta」の発表当時、次のように説明していました。
「『Magenta』があれば、そして道路があれば、あなたの心の望むどんな場所にでも行けます」
とはいえ「Magenta」では、RVパークなどで給排水したり、バッテリーを充電したりが必要になります。「Gaia」ではこれらも最小限に留めるための工夫が凝らされました。
水については雨が降ったときに雨どいを活用してこれを収集するシステムを採用。雨水は「Gaia」の脇に設置された1,000Lのタンクに貯水されます。
この雨水を、生活用水として利用する仕組み。雨水収集システムにはフィルターが装備されていて、雨水をろ過可能にしています。
室内には雨水を利用するシャワールームも装備されています。
ルーフには165Wのソーラーパネルx3基に加え、400Wの風力タービンを装備。これにより日中だけでなく、夜間にも風力を活用した発電が可能になっています。
これらで発電した電力は室内のバッテリーに充電され、照明やキッチン設備などに給電されます。キッチンでは冷蔵庫が利用でき、蛇口からは温水を出すことができます。
室内には折り畳み式のベッドも装備されます。
Pin-Up Houseは今回も「Gaia」の設計図を販売。これを購入・ダウンロードして指示通りに材料を集めて組み立てれば、日本で「Gaia」を組み立てられます。
中古の輸送用コンテナを入手する時点ですでにハードルが高そうな「Gaia」の組み立てではありますが、それも含めて楽しめる人には良い趣味になりそう。また、日本では災害時の家族の避難場所としても使えそうです。電気や水が止まっても、「Gaia」があれば生き延びられるかもしれません。
輸送用コンテナなので丈夫です!