ヒアリのイメージ

静岡県の清水港で、危険な外来種のアリ「ヒアリ」がいちどに500匹以上見つかり、卵、サナギ、幼虫などを含んでいたため、ついに日本国内で繁殖が始まった可能性があるとインターネット上で話題になっている。

獰猛で毒針を持ち、刺すと「アナフィラキシーショック」によって人を死にいたらしめる場合もあるヒアリ。南米原産だが人間の船に乗って北米や東アジアに拡散し、世界で被害を広げている。

日本でも6月に初めて見つかり、本格的な侵入を水際で食い止めるため、ヒアリが定着した国と定期便のある68の港湾で罠や毒餌をしかけているが、うち1つ、清水港では8月21日になって罠とその周辺のアスファルト舗装の継ぎ目で合計101匹をまとめて見つけた。

その後、静岡県が調査を進めたところ、同じ場所にさらに500匹以上がいた。内訳は次の通り。

働きアリ:約500個体
有翅(羽がある)メス:2個体
有翅オス:10個体
サナギと幼虫:約50個体
タマゴ:少数

「繁殖の可能性がある」というのはタマゴ、サナギ、幼虫、それに多数の働きアリという状況から、報道機関や研究者などが推測したもの。ただし環境省や静岡県の公式見解ではなく、まだあくまで噂レベルの段階だ。

静岡県は見つかったヒアリをすべて殺虫処分し、周辺には毒餌を設置した。今後も当分のあいだ生きたヒアリがいないか監視を続ける。また環境省が静岡県と協力し、周辺2km程度の調査を実施する予定。

6月の国内初確認以降、ヒアリはすでに11都府県で15の発見例がある。