ヒアリのイメージ
(出典:東京都環境局)

危険な外来種のアリ「ヒアリ」がついに東京都に上陸した。都環境局では疑わしい姿を見かけたら、生きたまま手で触らず、地元の自治体に連絡するようにと呼びかけている。

ヒアリは南米原産。国際貿易の拡大にともない人間の船に乗って生息域を広げてきたらしく、すでに中国などアジア諸国で見つかるようになっている。5月には日本への上陸も確認。繁殖をつかさどる女王アリとおぼしき死骸も複数あった。これまで関西の主要港での報告が多かったが、ついに最大の人口密集地である東京にもあらわれた。


場所は大井ふ頭のコンテナ内。まだ住宅地などでは存在を確認していないが、個人も被害を防ぐための情報を把握しておくよう、都環境局はうながしている。

ヒアリは毒針を持ち、人間が攻撃を受けた場合は、アルカロイド系の化学物質により激しい痛みを覚え、水疱状に腫れる。さらにアレルギー反応を引き起こす例が、北米だけでも年間1,500件近くあり、100人以上の死者が出ている。呼吸困難や意識障害などを起こす場合もある。体長2~6mm。胸部を中心に主に赤褐色だが、腹部は暗色で艶がある。細かい特徴を述べると、触覚の節の数は10個で、第3節が長い。

駆除方法は液体殺虫剤を散布する、熱湯をかける、毒餌を使用するなど。

日常生活で被害を受けやすい状況は、農作業、庭の手入れや家庭菜園など屋外での作業。あるいは野外でサンダルなどの靴を履いて歩いているときなどだ。

被害の予防策としては、野外での作業時にプラスチック製の手袋を着用するなど、肌の露出を避ける。アリが体をのぼりにくくするために、ベビーパウダーを靴やズボンに振り掛けておくなどの方法がある。