ワイモバイルのモバイルWi-Fiルーター
Pocket WiFi 603HW

通信速度が下り最大612Mbpsと際立つモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 603HW」を、ソフトバンクが2月中旬以降に発売する。「ワイモバイル」ブランドの新製品。外出先などでノートPCやタブレットを最大14台まで同時にインターネットにつなげられる。

中国ファーウェイ(華為技術)製となる。下り最大612Mbpsという通信速度は、iPhone 7に比べても約1.6~2.7倍。

もちろんあくまで最高の条件が整った場合に発揮できる「理論値」。また下り最大612Mbpsの通信に対応した地域はまだ一部のみで、今後順次拡大していくと、ソフトバンクは断っている。とはいえ環境さえよければ、外出先でも光回線並に快適なネットが使える、かもしれない。

こうしたモバイルWi-Fiルーターの進歩には、背景としてかねて開発が進んでいた新技術が続々と実用化していることがある。

かつて携帯電話は1度に1つの周波数帯で通信していたが、iPhone 7など最近のスマートフォンは複数の周波数帯を束ねて通信する「キャリアアグリゲーション(CA)」を採用し速度を向上。Pocket WiFi 603HWはCAに加え、さらに4本のアンテナを使って複数のデータを同時に通信する技術「4×4 MIMO」や、通信の変調により情報密度を高めて一度に運べるデータを増やす「256QAM」などの技術を組み合わせ高速・安定化している。

ソフトバンクの技術解説
4本のアンテナをデータを同時に通信する技術4×4 MIMO(出典:ソフトバンク)

ソフトバンクの技術解説
情報密度を高める256QAMなどの実用化が進んだ(出典:ソフトバンク)

なお、本体サイズは約109.9×65.1×15.5mm、重さは約135gとさほど従来モデルと変わらない。電源を入れてから約5秒で起動するそう。省電力性に優れ、連続稼働時間は約8時間30分、待機時間は約850時間としている。本体カラーはブラックとホワイトの2種類。

モバイルWi-Fiルーターのカラーバリエーション
Pocket WiFi 603HWの外見は従来モデルと変わらない。カラーはホワイトとブラックの2種類

NTTドコモは下り最大682Mbpsの「Wi-Fi STATION N-01J」を3月に、KDDI(au)も下り最大440Mbpsの「Speed Wi-Fi NEXT W04」を2月中旬以降に発売予定。

ドコモのモバイルWi-Fiルーター
ドコモの「Wi-Fi STATION N-01」は下り最大682Mbps!

auのモバイルWi-Fiルーター
auの「Speed Wi-Fi NEXT W04」は下り最大440Mbpsとしている


今後は、普段使いでどこまで快適な通信ができるかの目安になる「実効速度」の安定や、すぐに通信制限にならないような余裕があり、かつ値頃な料金プランの拡充も期待したいところ。