3Dプリンターで「簡易式フェイスシールド」
簡易式フェイスシールド

長野県のミマキエンジニアリングは、自社で生産している3Dプリンター「3DFF-222」で製作した「簡易式フェイスシールド」の無償提供を開始した。

ミマキは長野県東御市に所在する業務用プリンターなどのメーカー。3Dプリンターも手掛ける。所在地域にある東御市民病院から「フェイスシールドの入手が困難」との連絡を受け、神戸大学が公開している設計データを利用し、簡易式フェイスシールドを製作、無償提供した。


ミマキの「簡易式フェイスシールド」
まず東御市民病院に無償提供

その際、資材不足が深刻化している医療の現状を聞き、製作した簡易式フェイスシールドを広く無償で提供することを決定した。医療機関に限らず、生活必需品を供給するため、ライフラインを維持するため業務の従事者からの問い合わせを受け付ける。

簡易式フェイスシールドは、頭に装着するフレーム部品を3Dプリンターで製作している。材料はPLAフィラメントと呼ばれる植物由来のエコプラスチック。柔軟性と耐久性を備える。シールド部分には透明性の高いPETフィルムを使い、視認性の向上を図った。

3Dプリンターで作った「簡易式フェイスシールド」
フレーム部分を3Dプリンターで製作

PETフィルムのカッティングにはミマキのフラットベッドカッティングプロッター「CF22-1225」を用いている。

需要に応じて3Dプリンターを最大100台用意し、1日上限500個までの生産体制を確保する予定。要望に応じて順次生産を開始する。

ミマキの「簡易式フェイスシールド」
自社製3Dプリンターを転用

ミマキの「簡易式フェイスシールド」
神戸大学のデータを利用

ミマキの「簡易式フェイスシールド」
需要に応じて生産

ここで培ったノウハウをもとに、3Dプリント技術を使って新型コロナウイルス感染症拡大防止に役立つ製品を製作する。フェイスシールド以外にも現場で役立つもの、アイディアもWebサイトのお問い合わせフォームで募集している。