「Fravel」は、動くネコ耳付きのスーツケース。旅を少しだけ楽しくしてくれます。
その特徴は、本体上部に取り付けられたネコ耳。スーツケース内部や表面に取り付けられた各種センサーにより、様々な動きをします。
例えば、スーツケースのボディ部分をなでたり、頭(?)をぽんぽんしたりすると、耳はそれにぴくぴくと反応。また、スーツケースを引いて移動しているときにはネコが歩いているような、スーツケースが止まっているときには周囲の音に対して聞き耳を立ているような動きをするそうですよ。
耳は柔らかい素材でできており、うっかり誰かとぶつかっても痛い思いをさせることはないそうです。また、耳自体はマグネットで取り付けられていて、取り外しも簡単。空港のカウンターで預ける前には取り外して、破損を避けることができます。
「Fravel」には、他にもスーツケースをかわいく見せる工夫が凝らされています。例えばキャスターは“ネコの手”風。遠くから眺めると、ネコが爪先立っているかのように見えるのだとか?
ハンドルも透明。これにより、“スーツケースが人に引っ張られている”のではなく、“ペットが自分の意志で、飼い主の後ろを歩いている”ように見えるそうです。
ネコが飼い主の後をおとなしくついてくるか…は、また別問題です
その他、スマートフォンの充電機能も装備されています。
バリエーションは、パステルカラーの「Macaron」、黒猫イメージの「Black Moon」、グラデーションカラーの「Cotton Candy」、レインボーカラーの「Rainbow Dream」の4種類。サイズは高さ56センチで幅35センチ。ネコ耳の高さは5センチです。
開発元は「Fravel」の市販化に向け、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、269ドルの出資で「Macaron」、369ドルで「Black Moon」、379ドルで「Cotton Candy」、599ドルで「Rainbow Dream」を入手できます。出荷は2017年11月に予定されています。
米国は本来、合理性を重視する国。スーツケースも、安くて丈夫なのが一番とされてきました。これは服装や食事、クルマなどに関してもそうでした。でもここ数年、日本の“カワイイ”文化が徐々に米国にも浸透してきている気がします。筆者が2年前に米国を訪れたときには、「あなたもきゃりーぱみゅぱみゅになれます」を謳うブティックを発見したほど。たぶん、「Fravel」のようなスーツケースが登場したのも、この“カワイイ”文化浸透現象のひとつなのでしょう。
参考画像:米国で見かけた、日本のファッションが好きな米国人女性