人工知能(AI)技術を応用したGoogleアシスタントを搭載する
人工知能(AI)技術をとりいれたGoogleの新型スマートフォン「Pixel(ピクセル)」が話題だ。はたして日本で販売するのかどうか、関心が集まっている。
人工知能スマホ
Pixelは、 音声で話しかけるとさまざまな情報を教えてくれる「Googleアシスタント」を利用できる。「OK Google」と合図してから、話しかければよい。
会社から帰る際の交通情報を調べたり、近所の薬局が何時に閉まるかを確かめたりできるし、「**さんが一緒に収まっているキャンプの写真を探して」といったやや複雑な注文も可能。
つまりはiPhoneの「Siri」のようなものだが、AI技術を使ってより便利にしようとしている。
ごく短い言葉で話しかけても、何を意味しているのかを汲み取ってくれる。例えば友達から届いた「この店でご飯を食べよう」というメッセージを画面に開いて読んでいる際に、「ここまで案内して」と頼むと、詳しく店の名前などを指定しなくても、ちゃんと現在位置から経路などのナビゲーションをしてくれる。
日本向け宣伝も始まっているが
さて、では日本でも購入できるのだろうか。公式発表では米国、英国、カナダ、ドイツ、オーストラリアで649ドル(約6万5,000円相当)から事前予約を受け付けるとしているが、日本については未定のもよう。
ただITに詳しいブログ「Engadget」などはめざとく、Pixelの直販サイトに日本語版が登場している点を指摘している。「現在、提供していません」と表示があって購入はできないのだが、なるほど、目を通すと、英語版を自動翻訳しただけとは思えない、かなり力の入った作りになっていると分かる。
しかし、Engadgetも日本での発売が有望だと断言まではしていない。過去にもGoogleが直販サイトの日本語版を作ったものの、結局販売しなかったり、登場が随分遅れたたりした製品はあった。
直販サイトに日本語版が登場したものの、結局フェードアウトしたGoogle Glass
直販以外の販路としては、携帯電話会社やMVNOはどうだろうか。
各社に問い合わせると、NTTドコモは「現時点で決まったものはない」とコメント。またKDDI(au)は「現時点でPixelをキャリアとして取り扱えるかどうかも含め情報がない」という。ソフトバンクは10月5日17時時点でまだ回答はない。
【追記2016/10/7】ソフトバンクは、「将来どのような端末を取り扱うかについてはコメントしない方針」と述べるにとどまった。
MVNOでは大手の「OCNモバイルONE」とセットで端末販売を手掛けるNTTレゾナントに尋ねたところ、目下のところ取り扱う予定はまったくなしとのこと。「IIJmio」は未定。新鋭「LINEモバイル」では未定としつつ「ユーザーのニーズに合わせてさまざまな可能性を検討していく」と述べた。
各社、まだ取り扱いを急ぐ雰囲気はない。GoogleではPixelをiPhoneの対抗馬にしたい、という報道もあるが、iPhoneの非常に強い日本市場での展開は今後どうなるのだろうか。