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のどが乾いたら、エアコンの水を飲めばいいじゃない―飲料水を車内で生み出すフォードの「On-the-Go H2O」

車内で飲料水を生み出すシステム「On-the-Go H2O」

米国デトロイトで開催されたフォードによるトレンドカンファレンス「Further With Ford」でフォードエンジニアのDoug Martin氏は、車内で飲料水を生み出すシステム「On-the-Go H2O」のプロトタイプを公開した。

このシステムは、エアコンによって車内の空気から除去され、道路上に捨てられる水を再利用するもの。水は高精度なフィルターを使用して飲用に適したレベルにろ過される。ろ過された飲料水はポンプによって車内に汲み上げられ、センターコンソールに取り付けられた蛇口から放出される仕組みだ。

エアコンからの排水がフィルターでろ過されて

センターコンソールに取り付けられた蛇口から、飲料水として放出される

「On-the-Go H2O」プロトタイプシステムは1時間で約1.89リットルの飲料水を作りだせたという。Martin氏は、このシステムがあれば、ペットボトルの消費量を減らせるのではないかと述べている。

Martin氏はまた、「On-the-Go H2O」が開発途上国など、清潔な水を入手できない環境に住む人々の手助けになることを望んでいる。これは先進国の人々にもメリットがある。例えば開発途上国でレンタカーを借りたとき、その土地に不慣れだと清潔な水をどこで入手したらよいかわからない場合がある。そんなときレンタカーに「On-the-Go H2O」が搭載されていれば、外国人旅行客であっても簡単に安全な飲料水にアクセス可能となる。

清潔な水を持って長時間歩かなくてもよくなる?

「On-the-Go H2O」はプロトタイプ段階。フォードのクルマにいつ頃、どのような形で実装されるのかなどについては、現時点では公表されていない。
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