いまネットで流行している“フィッシュブラ”。女性たちが自分の捕まえた魚をブラジャーに見立てて自らを撮影し、インスタグラムで公開するというものだ。
実はこれ、米国のボート用アンカーのメーカー「Hurricane Boat Anchors」が、SNSを使ったプロモーションの一環として実施しているもの。このため、フィッシュブラ画像には、同社の関係者と思われる女性が何度も登場している。
このプロモーションは一年以上前から実施されていたが、先月あたりから米国や英国、そしてなぜかロシアのメディアで多く取り上げられるようになった。
画像の中には、“より多くの女性がフィッシュブラ画像を投稿するべき”と主張するメッセージが書かれているものもある。同じ画像には、“バスルームの鏡で写真を撮る女性がもっと少なくなるべき”というメッセージも書かれている。
Hurricane Boat Anchorsとしてはこれらの画像により、“魚に触れない”女性が減ることを目指しているようだ。また、魚を捕まえたときにそれを誇示する行動は従来は男性のものだったが、実は女性がやってもクールな行動であることも広めたいらしい。
インスタグラムは、企業が広告に利用するのが難しいと言われてきたメディアだ。だがフィッシュブラ現象により、Hurricane Boat Anchorsは、少なくとも同社の社名を世界中に広めるのに成功しつつある。これは、多くの企業にとって、なんらかのヒントになるのではないだろうか?
ヒントを求め、より多くのフィッシュブラ画像を見てみたいという方は、インスタグラム内を#fishbras、または#fishbraperfectionで検索してみて欲しい。
なお、フィッシュブラ画像として投稿されたものの中には、魚ではなくヒトデをブラジャーにしているものや、魚もブラもなくただ全裸で魚を釣っているだけのもの、さらには魚ではなくパイナップルをブラに見立てているものさえ含まれている。これは、一般人の参加するSNSの特性上、仕方のないもの。企業側からはコントロールできないものだ。同様のプロモーションを検討されている方は、この点には注意されたい。