
「ベスパ スモールフレーム用電動コンバージョンキット」は、ベスパを電動バイクに改造するキット。ドイツMEM Motorsが開発しています。

MEM Motorsは、16歳で初めてベスパに乗って以来そのとりこになり、25年以上もベスパの修理やレストアに携わってきたFlorian Menzlさんが創業した企業。同社は2019年にベスパの電動コンバージョンキットの開発をスタートさせ、複数のプロトタイプを経て今年製品版に到達しました。
キットの購入者は、オリジナルの1.8HP 50ccガソリンエンジンとガソリンタンクを取り外し、2HP出力のモーターとバッテリーに換装することになります。モーターへの換装後はオリジナルのガソリンエンジン版よりも静かに、パワフルに走行できるようになるのだとか。

モーターと

モーターは電動となったベスパを最高速度50km/hで走行させることが可能に。バッテリーはフル充電すれば約70km走行できます。

バッテリー残量はハンドル下に取り付けるメーターに表示されます
バッテリーはシート下に設置します。モーターはハブタイプなのでチェーンなどは不要。これには改造作業が楽になるだけでなく、シンプル構造で機械的な故障が発生しにくいというメリットも。

といったデメリットがあります
でも、キットで採用するならセンターモーターよりもハブモーターですよね
スロットルはオリジナルのものを使用します。また、クラッチレバーはリアブレーキレバーとされました(フットブレーキペダルは非使用に)。


キット取り付けに要求されるレベルはそれなりに高そう。また、電動化したベスパを日本の公道で走行可能にする道のりもなかなかに厳しそうです。でも、Florian Menzlさんのようにベスパが大好きな人や、昔買って何年も乗っていない、でも廃車にするのはちょっと惜しいベスパがガレージにあるなんて方、いかがでしょうか?価格は4,336ユーロ(約55万6,000円)で、発売は2022年の8月頃に予定されています。
