
「EV200」は1975年式ホンダ「CB200」をカスタムした電動バイク。米国のデザイナー、エンジニア、カスタムバイクビルダーによるチームOmega Motorsがビルドしました。

Photo by Isaiah Jones
電動バイクには乗りたいものの、子どもの頃から憧れていたガソリンバイクのデザインはあきらめたくないという思いでビルドされたカスタムカー。オリジナルデザインを極力維持することを目指しています。

Photo by Isaiah Jones
もちろん、電動なのでガソリンタンクやエンジンは取り払われています。でも、フロントフォーク、ホイール、前後ブレーキは磨き上げられて再装着されています。


上下で比較するとオリジナルデザインが維持されているのがわかります
Photo by Isaiah Jones
バッテリーとモーターの装着にはかなり苦労したそう。「CB200」は「CB125T」のエンジンのボアを拡大して排気量を198ccとしたマシン。このため、バッテリー&モーターを搭載できるスペースがわずかしかなかったそうです。最終的に搭載されたモーターは定格出力5kW、最大出力10kWを発生するもので、最大速度60mph(96.6km/h)を実現します。バッテリーはフル充電すれば約48kmの走行が可能となっています。

でも電動化で軽くなった分 出足はするどくなっています
Photo by Isaiah Jones
48kmはかなり控えめ。うっかりツーリングにでてしまったら、あちこちで「充電させてくれませんか」とお願いするとになりそう。大型のバッテリーを取り付けできるようにサイズアップする方法もあったのでしょうが、Omega Motorsのチームメンバーは昔ながらのバイクデザインを維持する方を優先したようです。

Photo by Isaiah Jones
このポリシーは徹底されていて、バッテリーの残量などを表示するデジタルメーターは隠されるという徹底ぶり。確認時にはレザーカバーをめくる必要があります。

Photo by Isaiah Jones
「EV200」はワンオフのカスタムマシン。でも、Omega Motorsは今後、DIYコンバージョンキットを販売するかもしれないので、そうなればCBT125Tを入手して自力で電動化ができるようになるかもしれません。