
電気自動車「WOLF(ウルフ)」が公開されました。米国カリフォルニア州に本拠をおくAlpha Motorによるピックアップトラックです。

Alpha Motorは、今年2月に公開した電動SUV「JAX」などで知られる企業。今回発表されたれた「WOLF」は「JAX」と同じ電動プラットフォームを採用しているため、両車両の内外装やスペックはよく似たものになっています。

違いは「JAX」には後席があるのに対し、「WOLF」はその部分が荷台になっていることくらい。両車両を並べてみるとそのことがよくわかります。

この後席を外して荷台を装着すれば

日本で両車両を販売したら「JAX」の方が人気がでそう。米国では、「クリスマスツリーを持ち帰る」「IKEAで買った家具を積んで帰る」「ホームセンターで買った大型テレビやエアコン、トイレの便器を持ち帰る」といったシーンでピックアップトラックを日常的に利用する人が多いのですが、日本だと配送サービスを利用する人が多く、ピックアップトラックの出番はほとんどありません。一方、「JAX」のようなSUVには、日本でも高い人気があります。
でも、「WOLF」はキャンピングカーなどに改造するには向いていそう。荷台に居住用空間を載せれば、面白い使い方ができそうです。

ちなみに荷台は長さ1,652mmx幅1,490mm。日本の軽トラの荷台よりもちょっと短く、 少し広い程度のサイズ感となっています。軽トラをキャンピングカーに改造するノウハウを活用すれば、面白いものが出来上がりそうです。

ルックスもキャンピングカー向き。フロントバーやルーフに装着されたオフロードライトが、キャンプ&アウトドア気分を盛り上げてくれそうです。このオフロードライトは、夜間の視認性を高めるという、本来の機能ももちろん提供します。

室内は「JAX」の前席とほぼ同じ。コックピットにはドライバーに情報を提供するデジタルディスプレイが、センタークラスターには大型の液晶モニターが装備されます。


スペックも「JAX」と大体同じ。駆動方式はシングルモーターの2WDタイプとデュアルモーターの4WDタイプが用意されます。0-100km/h加速は約6.2秒で、フル充電時の航続距離は約400kmとされています。
そして「JAX」同様、ボンネット下にはフロントトランク(フランク)が。荷台に居住エリアを設置した場合には、このフランクにキャンプグッズなどを収納できそうです。

収納ではフランクが頼り
価格は「JAX」よりも少し安く、3万6,000ドル(約395万円)からに設定されています。