完全ワイヤレスのヘッドホン型ギターアンプ「WAZA-AIR」

「BOSS(ボス)」ブランドから完全ワイヤレスのヘッドホン型ギターアンプ「WAZA-AIR」が登場する。ステージやスタジオで弾いているかのような立体的で臨場感ある音響を耳にできるという。ローランドが12月14日に販売する。

エレクトリック・ギターを演奏する人の多くはギターアンプの音量を上げるクランク・アップによる迫力ある音響を好むが、家庭など周囲への配慮を要する環境では現実的でなく音量や音質に不満が生じがち。


WAZA-AIRを頭部に装着すれば気兼ねなくクランク・アップを行える。手持ちのエレクトリック・ギターにトランスミッター(送信機)を接続するだけで、ケーブルをつなぐ手間なく利用でき、高品位な音響を楽しめるとのこと。

カスタム設計の50mmドライバーを採用。内部のジャイロ・センサーが装着している人の頭の動きを検知し、ギターアンプが目の前にあるかのように立体的かつ定位に演奏音を鳴り響かせる。ボス独自の超低レイテンシー設計により、ワイヤレス接続でも音の遅れを感じさせない自然な弾き心地になるよう工夫してある。

ダイナミックかつレスポンスの良い音響を特徴とするボスの「KATANA」アンプを継承した5つのアンプ・タイプと50種類以上のエフェクトを内蔵。さまざまなスタイルのギター演奏に対応する。フルレンジ・タイプのアンプでは、より鮮明な音響が求められるエレクトリック・アコースティック・ギターやベースを接続して演奏できる。

また専用アプリケーション「BOSS TONE STUDIO」をダウンロードしたスマートフォンと連携させ、細かな音色設定を行うことが可能。さらにBluetooth接続したスマートフォンやタブレットの楽曲を再生しながら、憧れのバンドの一員として演奏しているかのように演奏できるとか。なお楽曲の音量調節や再生/停止などの操作は、本体のマルチ・ファンクション・ボタンで行える。

本体は最大約5時間、トランスミッターは最大約12時間の連続稼働する。長時間使わない状態が続くと自動でスタンバイ・モードになりバッテリーの消耗を防ぐ。ただしスタンバイの状態でもギターを手に取るとトランスミッターが振動を感知し、本体とも連動して再起動するため、すぐに演奏を始められる。オープン価格だが店頭実勢は4万4,000円(税込)。