SOHO向けNAS「テラステーション TS3020」

ビジネス用NAS「テラステーション」の新ラインナップとして、規格値2.5Gbpsの高速通信が可能なEthernet規格に対応した「テラステーション TS3020」シリーズをバッファローが9月上旬に発売する。SOHOのファイルサーバーなどに向く。

2ドライブ搭載デスクトップモデル「TS3220DN」、4ドライブ搭載デスクトップモデル「TS3420DN」、4ドライブ搭載ラックマウントモデル「TS3420RN」の3種類があり、いずれも1.4GHzクアッドコアCPU「Annapurna Labs Alpine AL214」を搭載する。


2ドライブモデルはRAID 1/0に対応する。4ドライブモデルでは環境や用途に合わせてRAID 6/5/10/1/0の5つから選べる。後者は例えば「高速RAID切替」機能を利用して、RAID 5への切り替えを10分程度で完了する。またHDDとNANDフラッシュ上にファームウエアを二重化して保持する「システムファームウェア二重化構造」も採用し、HDD上のファームウエアが破損した際でもNANDフラッシュ上のファームウエアから自動修復してシステムダウンを防ぎ、安定した長期稼働を行う。

またCat6またはCat5e規格のLANケーブルを敷設した環境でも「BS-MP20」シリーズなどIEEE 802.3bz規格対応スイッチとの組み合わせで2.5Gbps(規格値)で通信が可能。

4ドライブ搭載デスクトップモデルのTS3420DNの場合、規格値2.5Gbpsの環境ではクライアントPCとの間の通信速度は従来機「TS3410DN」シリーズと比べて約1.7倍の約205MB/sになるとする。また2台のTS3420DNのあいだでバックアップをとる際も約6時間44分で完了でき、従来機と比べ約17%短縮している。

なおバッファローのインターネット遠隔管理サービス「キキNavi」にも対応。NASの状態を常時監視し、障害発生時には管理者がすぐ通知を受け取れる。再起動やシャットダウン、デバッグログの取得やファームウェアのアップデートも行える。

希望小売価格はストレージ容量によって異なり、2ドライブ搭載のTS3220DNは2~8TBで6万9,000円~13万円(税別、以下同じ)。4ドライブ搭載デスクトップモデルのTS3420DNは2~16TBで9万8,000円~20万8,000円。4ドライブ搭載ラックマウントモデルのTS3420RNは4TB~16TBで15万円~23万8,000円。