バッファローの新型NAS「TS6000」

ビジネス向けNAS「テラステーション」の新ラインナップ「TS6000」シリーズをバッファローが7月上旬に販売する。デスクトップモデル「TS6200DN」「TS6400DN」、ラックマウントモデル「TS6400RN」の合計3機種。

10GbE対応のビジネス向けNAS「TS5010」シリーズが備える基本機能を踏襲しながらファイルサーバー用途やメインサーバーの大容量増設ストレージ向きの各種機能を追加した。バッファローのNASとして初めて、指定した時刻に瞬時に復元ポイントを作成する「スナップショット機能」を導入。ファイル誤削除や編集ミスといった状況からの復元を可能にした。


さらにスナップショットにバックアップを組み合わせた「スナップショットバックアップ」に対応。指定した時刻のファイル構成のままバックアップ先へデータを保存できる。

iSCSI接続に対応し、サーバー機の増設ストレージとして利用可能。2台を増設ボリュームおよびバックアップボリュームとして利用する際、2つのボリューム間でメインサーバーを経由せずデータ転送する「iSCSIボリュームバックアップ」機能があり、メインサーバーに負荷をかけずNAS間バックアップを行える。

また仮想サーバーの増設ボリュームとしても利用できる。VMWare vSphere環境のサーバー管理ソフトウエア「vCenter Server」(Windows Server用)へ管理プラグイン「Snapshot Agent for TeraStation」を導入すると、バックアップに連動した仮想サーバーのサービスの一時停止と再開を設定できる。この機能によるバックアップはスナップショットを利用したバックアップとなるため、仮想サーバーのサービス一時停止時間を最小限に抑えられる。

これに加え無償のテラステーション向けリモート管理サービス「キキNavi」に対応。ネットワーク経由で稼働状態を遠隔監視し、障害発生時に管理者へ通知する。管理者は遠隔監視に加え再起動やシャットダウン、デバッグログの取得やファームウェアのアップデートを遠隔で実施できる。

このほかバッファロー製NASとして初めて、フォーマット形式に「Btrfs」を採用。データ書き換え時の喪失を防止するデータ保護機能「Copy on Write」や、ファイルのメタデータ情報を二重化する機能を備える。別売で「オンサイト保守パック」「デリバリー保守パック」による長最7年間の保守サービスも利用可能。

希望小売価格は、まず2ドライブのデスクトップモデル「TS6200DN」がストレージ容量2TB(1TB×2)で12万8,000円(税別、以下同じ)、4TB(2TB×2)で15万9,000円、8TB(4TB×2)で19万円となる。

4ドライブのデスクトップモデル「TS6400DN」は4TB(1TB×4)で19万1,000円、8TB(2TB×4)だと21万8,000円、16TB(4TB×4)で28万8,000円、24TB(6TB×4)で38万8,000円。

4ドライブのラックマウントモデル「TS6400RN」は4TB(1TB×4)で22万7,000円、8TB(2TB×4)で24万8,000円、16TB(4TB×4)で31万8,000円、24TB(6TB×4)で41万8,000円、32TB(8TB×4)で51万8,000円、40TB(10TB×4)で61万8,000円。