
SUBARUが「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」のミニベロ版を発売します。「High Specモデル(ブルー)」と「Standardモデル(オレンジ)」の2車種で、台数限定での取り扱いとなります。

SUBARUは2016年11月に、ATB版のAWD自転車を販売。予定されていた台数を短い時間で売り切りました。でも購入者からは、「ATBではなく、街を走りやすい小さい自転車が欲しい」という声もあったのだそう。今回のミニベロ版は、そんな声に応えて企画されたものだそうです。

とはいえSUBARUのAWDといえば、「オフロード走行に強い」というイメージ。街乗り用自転車にAWDを取り付けたとして、どんなメリットが?これを検証するために試乗車を借り、街を走ってみました。
■坂道に強い
神楽坂、代官山、渋谷。東京の街は坂だったり山だったり、谷だったりしがちです。街を走りたければ、坂道に強い自転車は必須条件となります。
「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」は坂に強いのが特徴。急な坂を上っているときには、マンホールのフタでちょっと滑っただけでもヒヤリとするものですが、AWDなら安心。前後両方のホイールにトラクションがかかっているので、後輪がフタで滑っても前輪が引っ張り、坂を上り続けられます。

モーターが付いているわけではないので、上りが楽になるというわけではありません。でも、脚力が十分にある人が乗れば、AWDの自転車はそのパワーをロスすることなく路面に伝え、坂をぐいぐいと上ってくれます。

ただし、脚力が要求されます
■雨にも、(多分)強い
自転車通勤をしている人は、雨だからといって自転車での走行を止めることはできません。「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」は、そんな自転車通勤者の強い味方になってくれそうです。雨の日に危険を感じる場所のひとつが、車道から舗道にのるときの段差。クルマに追いやられてしょうがなく舗道に移動するときに、段差で後輪が滑り、バランスを崩してしまうことがあります。ときには、転倒してしまうことも。

こんなとき、「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」であれば、前輪が引っ張ってくれるので、後輪が滑っても転倒にはいたらなさそう。試乗日は晴れていましたが、それでもいつも乗っている自転車よりは、舗道への乗り上げで安心感がありました。
雨が降っている日に走行してみるとまた違う結果がでるのかもしれませんが、一般的な自転車よりはずっと安定感がありそうです。
■ミニベロの良さ
◆オープンカフェにも
2016年のATB版と比べたとき、ミニベロ版には“街の景色に溶け込みやすいルックス”というメリットがあります。
例えば、街を走っていてオープンカフェでひと休みしたいとき。テラス席にATBを置いてしまうと浮いてしまうことも。でもミニベロならそれほど目立ちません。特に「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」は、フレームの位置が低い設計。テーブルの上にはサドルなど一部分しか飛び出さないので、他のテーブルの人たちの視界に入りにくく、邪魔にならないというメリットがあります。

フレームが低い位置にあるので、目立ちません
◆オフィスの机の下にも
「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」ミニベロ版は、ハンドルをクイックリリースレバーで折り畳むことができます。サドルを抜いてしまえば、高めのオフィスデスクなら下に収納してしまうことも。オフィスに駐輪場が無いという場合、これは便利です。
■担ぐときには、ここを持って
街を走っていると、「自転車を担いで階段を上らないといけない」、なんてシーンに出くわします。そんなとき、「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」を担いでのぼるのは、最初はちょっと大変。通常、自転車を持つときにはトップチューブやダウンチューブを掴むのですが、「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」では、チューブのすぐ横に、フロントにパワーを伝達するチェーンが走っています。これ、掴んだらまずそう、ですよね?
それでも、チェーンを掴むのには抵抗感があります

そんなときにはハンドルとサドルを掴んで持ち上げると安定するのだとか。通勤路に歩道橋がある、という方は、これを覚えておくとよいかもしれません。
■どっちを買うべき?
「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」ミニベロ版は、フレームにヘキサゴングリルをイメージしたデザインがほどこされた「High Specモデル」と、オレンジが美しい「Standardモデル」の2モデルで構成されています。
両モデルにはカラーリングの他、「High Specモデル」は9段変速なのに対し、「Standardモデル」では7段変速といった違いがあります。その他、「High Specモデル」には、フェンダーとフロントバスケットが標準で装備されます。さて、どちらを選ぶべきでしょうか?

自転車通勤者におススメなのは「High Specモデル」です。フェンダーが取り付けられているので、雨の日にも背中を汚さずに走れます。フロントバスケットが付属するのも、「High Specモデル」の大きなメリット。「会社帰りに、牛乳買ってきて」と頼まれがちな人には、フロントバスケットは必需品です。

一方、「Standardモデル」は、自分で自転車をいじりたい人向け。AWD自転車を製造するダブル社のアクセサリーなどを装着して、自分なりの1台に仕上げたいという人にはこちらがぴったりでしょう。

どちらを選んでも、街乗りで注目を集めることは間違いありません。実際、試乗車で街を走っているときにも、街行く人やすれ違うクルマのドライバーからの視線を感じました。「AWDには興味はないけど、人と違う自転車で目立ちたい」という人にも、「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」はおススメです。
■サドルプレート
2018年はSUBARUブランド誕生60周年。これを祝って「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」には、スバル360の誕生日である「昭和33年3月3日」を表した「サドルプレート(SUBARUブランド60周年記念デザイン)」が取り付けられました。
このサドルプレート、近くで見ると、想像以上に格好良いもの。見てしまうと、「SUBARUって、ずるいな」と思いつつも、欲しくなってしまうものです。
「SUBARUオリジナルデザインAWD自転車」はSUBARUオンラインショップで6月13日から購入できます。価格や購入方法などについて詳細は、SUBARUオンラインショップを参照してください。
