亀田の柿の種が宇宙食に

亀田製菓のロングセラー菓子「亀田の柿の種」が宇宙日本食として認定を受けた。今後、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在を予定している日本の宇宙飛行士が食べられるおやつとしての利用をめざす。

食事は仕事のやる気を高めるうえでも重要。ISSでは各国の宇宙飛行士がそれぞれの故郷の味を楽しめるようにとの取り組みがあり、宇宙日本食もその1つ。日本の食品メーカーが提案する食品を宇宙航空研究開発機構(JAXA)が審査、認証する。伝統的な和食に限らずカレーや駄菓子など、飛行士がくつろいで食べられる献立が対象だ。


亀田製菓は2014年から柿の種を宇宙日本食にするため開発を進めてきた。

完成したのはかりっとした米菓とピーナッツを一袋にしたもので、合計35g。両者の比率は6対4。実のところ市販の柿の種と原料、製法は同じだが特徴である食感を宇宙でも楽しめるよう工夫している。

90×9×40mmサイズのトレーに入っており、蓋と外側底面にベルクロがついている。繰り返し蓋を開閉したり、宇宙ステーション内のどこかにくっつけることができるようにして、無重力の宇宙でも飛び散らないようにしたという。

苦労のかいあって、JAXAへの申請は無事通り、8月7日に「JAXA認証No-JD011」として日本宇宙食への登録が完了した。JAXAが開発したフィルムパウチに収めた見本もできあがっている。ただしこのフィルムパウチ包装の柿の種は、目下一般販売の予定はないとのこと。