バナナの形の受話器「Banana Phone」

電話の受話器を取ろうとして、うっかり間違えてバナナを掴み、バナナに向かって「もしもし」と話しかけてしまったことはないだろうか?筆者は一度もないが、そのようなコントは昔、テレビで見たような記憶がある。

「Banana Phone」は、そんなコントを日常生活の中に出現させられるBluetooth受話器。バナナを耳にあてながら、友達や家族と話しができる。


バナナの形の受話器「Banana Phone」
バナナを耳にあてながら、友達や家族と話しができる「Banana Phone」

開発したのは米国サンフランシスコ在住のBanana Phoneチーム。同チームはスマートフォンが普及した結果、人々はSNSやEメール、各種ニュースのプッシュ通知など、文字の洪水に圧倒されるようになったと主張する。「人々はもっと、直接話し合うべき」と考えたのが「Banana Phone」開発の動機で、画面を持たない「Banana Phone」を使用すれば、常にスマートフォン画面をチェックするストレスから解放されるとしている。

バナナの形の受話器「Banana Phone」
あ~もう文字ばっか!

使用するには、Bluetooth接続でスマートフォンとペアリング。これでスマートフォン着信時に「Banana Phone」からも着信音が鳴るようになり、ホームボタンを押せば電話に出られる。発信する際には、iPhoneのSiriやAndroidのGoogleアシスタントを使用する仕組みだ。

バナナの形の受話器「Banana Phone」
ホームボタンで着信を取れる
昔ながらの仕様?

Banana Phoneチームがもっともこだわったのはバナナらしさ。バナナの色や形状、長さや太さなどを“バナナラボ”で徹底的に研究し、遠くから見れば本物のバナナに見えるルックスを実現した。

バナナの形の受話器「Banana Phone」
これが“バナナラボ”
バナナの色や大きさ、重さまでを徹底研究?

こうして仕上げられた「Banana Phone」は、オフィスやストリートやビーチでかばんからさっと取り出せば、周りの人から羨望のまなざしで見つめられること間違いなしだろうと、Banana Phoneチームは述べている。

バナナの形の受話器「Banana Phone」
アップルばかりの中で、ひときわ目立つ「バナナ」

Banana Phoneチームは現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では40ドルの出資で「Banana Phone」を一台入手可能だ。市販価格は50ドルになる予定で、出荷は2017年9月に予定されている。

バナナの形の受話器「Banana Phone」
贈り物にぴったり?