Cruzbikeのエルゴノミックな「T50」

International Journal of Sports Medicineの調査によれば、趣味で自転車に乗る人の85%が、長時間自転車に乗ったあとで手首、背中、首、そして尻のいずれかに、場合によってはすべてに痛みを感じているという。

「T50」は、「自転車に乗ると、尻が痛い、手が痛い」を解消する目的で開発されたリカンベントバイク。米国ノースカロライナ州ランバートンに本拠をおくCruzbikeが開発した。

Cruzbikeのエルゴノミックな「T50」
「自転車に乗ると、尻が痛い、手が痛い」を解消する「T50」

CruzbikeのディレクターであるJim Parker氏は、「我々の多くは日中、コンピュータースクリーンとキーボードに向かって、手首、背中、首、そして尻に負担をかけながら仕事をしている。趣味で自転車を乗るときくらい、これらを休ませてあげるべきだ」と主張している。そして、この主張を実現するため「T50」を開発したそうだ。

一般的な自転車では、サイクリストの体重は主にサドルとハンドル、つまり手首と尻の部分にかかる。だが長く幅広の座面を持つ「T50」では、サイクリストの体重は尻から背中にかけて広く分散されるため、身体の特定の部位への負担が軽減されるという。

Cruzbikeのエルゴノミックな「T50」
一般的な自転車では、体重が手首と尻にかかる
また、首や背中にも負担がかかっている

Cruzbikeのエルゴノミックな「T50」
「T50」では体重が広く分散され、身体への負担が軽減される

従来のリカンベントバイクやリカンベントトライクにも同じ効果が期待できる。だが「T50」では従来のリカンベントバイクよりも、着座位置を高く設定。ライディングポジションもかなりアップライトなため、車道を走行していても恐怖を感じることが少ない。また、クルマのドライバーから見た場合の視認性も高まり、安全性向上が期待できるそうだ。

その他、Cruzbikeの製造するリカンベントバイクには、一般的なリカンベントトライクと比較して登坂に強いというメリットもある。フロントホイールドライブ方式が、これを実現している。

Cruzbikeのエルゴノミックな「T50」
フロントホイールドライブ方式で、坂に強い
(画像は、Cruzbikeによる他のモデル)

Cruzbikeはリカンベントバイクの分野で12年のキャリアを持つ、実績のあるメーカー。だが「T50」の販売においてはクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施する。これにより同社の製品を世界の人たちに知ってもらいたいとしている。

キャンペーンではすでにいくつかのバージョンは売り切れ状態だが、本稿執筆時点ではまだEarly Bird版の一部が995ドルの出資と250ドルの送料で入手可能だ。出荷時期は2017年7月となっている。

Cruzbikeのエルゴノミックな「T50」
棒の上のサドルのことは忘れて