
自転車のサドルがお尻に合わず、痛みを訴える人は多い。ジェル入りのサドルカバーなども販売されているが、どういうわけかそのようなものがなくても平気な人は平気で、カバーを付けても痛む人は痛む。
「Rinsten Spring」は自転車用のショックアブソーバー。そのようなサドルによるお尻の痛みを解消するために開発された。

サドルとシートポストの間に入れて使う、バネ状の商品。これにより、段差を乗り越えたときの衝撃などを吸収し、利用者の尻を守る。


特徴は大きく2つ。1つ目はほとんどすべての自転車に装着できることだ。マウンテンバイクなどにはショックアブソーバーが取り付けられている。だが、これと同じものを自転車に後付けするのは困難だ。
「Rinsten Spring」は、どのようなタイプの自転車にも取り付けられる。シティサイクル、いわゆる“ママチャリ”にも装着可能だ。

2つ目は装着場所をフレキシブルに変更できること。これにより、衝撃の吸収の程度やシートポジションを自分好みにカスタマイズできる。


開発したのは米国カリフォルニア州レッドウッドシティに本拠を置くRinsten。データベースで有名なOracle社のすぐ近くで活動するこの企業は現在、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施している。本稿執筆時点では、31ドルの出資+10ドルの送料で「Rinsten Spring」を1個入手可能だ。出荷は2017年7月に予定されている。

なお、「Rinsten Spring」を取り付けると、サドル位置が数センチ高くなる。現時点でシートポストを一番低い位置に下げて自転車に乗っている人は、「Rinsten Spring」を取り付けることでサドルが高くなりすぎ、乗れなくなってしまうことがある点には留意されたい。