腕時計としても使えるサイコン「MOSKITO」

「MOSKITO」は腕時計としても使用できる、アナログなサイクルコンピューター。スイス製ならではの上質なデザインと細部の仕上げが、所有欲を満たしてくれる。

腕時計としても使えるサイコン「MOSKITO」
アナログなサイクルコンピューター 「MOSKITO」
スイスの上質なデザインが所有欲を満たす

ヘッドのサイズは直径44ミリで厚さ11.9ミリと、かなり分厚い形状。自転車装着用、腕への装着用の2種のマウントが用意されていて、どちらも、少しひねるだけで簡単に取り付け取り外しが可能だ。自転車での走行時にはサイコンとして使用し、目的地に着いたら取り外して腕時計にする。そんな使い方ができる。


腕時計としても使えるサイコン「MOSKITO」
自転車への取り付け/取り外しはワンタッチ

「MOSKITO」では、3つのモードを切り替えて使用する。ひとつ目のモードは「Time」。これは腕時計として使用する際に選択するモードで、文字盤上の表示は通常の時計と同じものとなる。

スイスウォッチなサイクルコンピューター「MOSKITO」
「MOSKITO」では、3つのモードを切り替えて使用する
切り替えはボタンを押すだけ

ふたつ目は「Speed」モード。サイクルコンピューターとして使用する際の標準的なモードで、文字盤上では現在の走行速度や平均速度などが表示される。例えば、秒針は現在の走行速度を示す。

スイスウォッチなサイクルコンピューター「MOSKITO」
「Speed」モードでは、秒針が現在の走行速度を示す

走行中に着信があった場合や、EメールやSNSの新着があった場合には、文字盤右の通知フィールドで知らせてくれる。「MOSKITO」本体には着信を受けたり、メールやSNSの内容を表示する機能はないので、通知を受けた場合には自転車を停止させ、スマートフォンを取り出して処理することになる。

スイスウォッチなサイクルコンピューター「MOSKITO」
「MOSKITO」の通知フィールド
新着メールが届いていた場合などには

スイスウォッチなサイクルコンピューター「MOSKITO」
スマートフォンを取り出して処理

3つ目は「Chrono」モード。このモードもサイクルコンピューター向けのもので、走行時間を表示してくれる。

「MOSKITO」をサイクルコンピューターとして使用する場合には、スマートフォンに専用アプリをインストールして、「MOSKITO」とBluetooth経由でペアリングする必要がある。このアプリでは各種設定ができるほか、走行データをStravaやGermin Connectにアップロードすることも可能だ。

アナログなサイクルコンピューター「MOSKITO」
各種設定が可能な「MOSKITO」専用アプリ

「MOSKITO」の最大の特徴は、前述のとおりスイス製ならではのデザインと高品質な仕上がり。このあたりは、機能優先で合理的な米国製のサイコンとは一線を画している。だが、サイクルコンピューターが進化を極め、どの製品であってもサイクリストの要求をほぼ満たせるようになった現在では、美しいデザインや所有欲を満たす仕上げに力を入れる「MOSKITO」の方向性は正しいのかもしれない。

腕時計としても使えるサイコン「MOSKITO」
多少使いにくい箇所があっても
格好良いガジェットがほしい

開発元のMoskitoでは、「MOSKITO」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。レザーストラップの「CLASSIC」バージョンが735スイスフラン(約8万3,000円)の出資で、よりカジュアルなデザインの「FLY」バージョンは535スイスフラン(約6万円)の出資で入手可能だ。50スイスフラン(約5,650円)を追加出資するとロードバーマウント付きが入手できる。出荷は2017年10月頃に予定されている。

腕時計としても使えるサイコン「MOSKITO」
「CLASSIC」バージョン(画像左)と、「FLY」バージョン(画像右)

アナログなサイクルコンピューター「MOSKITO」
ロードマウント装着例