タイムバンクのロゴイメージ
ミヒャエル・エンデの「モモ」みたい?

人間の「空き時間」を10秒単位でリアルタイムに売買できる時間取引所「タイムバンク」の開設をメタップスが発表した。まず空き時間を売りたいと希望する専門家を事前募集している。

タイムバンクは技術者、経営者、アスリート、歌手など専門家の空き時間を、一般の人が購入、利用、売却、保有できる取引所。


時間の使い道としては、相談・コンサルティングの依頼、講演・取材・登壇への参加、ランチ・ディナーへの招待、ライブイベントやサロンへの招待など。専門家がそれぞれの得意分野に合わせて設定できる。

時間を買っても使わず持ち続ける「タイムオーナー」という選択肢もある。

空き時間を売った専門家は、その収益を原資に自分の活動に専念できる。買った一般の人にとっては専門家への間接的な支援にもなる。また保有している時間はいつでも欲しい人に市場価格で譲れる。

専門家が空き時間を売りに出す際は、まずFacebook、Twitter、YouTubeでの活動情報をタイムバンクに連携させる。するとシステムが自動でインターネット上の影響力を計算して数値化、一定以上の場合のみ申請を受け付ける。その後プロフィールや時間の用途などを入力すると、審査を経て登録完了となる。Instagramとの連携も準備中。

初期の時間価値の決定に関しては、影響力、信頼性、専門性の3点を軸に判断するそう。時間を売り出したあとは市場価格となる。

ベータ版(試用版)の公開は初秋を予定しており当初はiPhone向けアプリケーションのみで利用可能。年内にWebブラウザーやAndroidスマートフォン向けアプリケーションも使えるようになるとか。