満員電車でのスマホ操作が快適に?―足で電子デバイスを操作する「KickSoul」

スマートフォン操作では主に親指を使用する。だが、アイコンが画面の左や上の端にあり、指が届かない場合にはどうしたらよいだろう?満員電車で身動きが取りにくく、片手には荷物を持っているようなときは?

マサチューセッツ工科大学メディアラボ(MIT Media Lab)は、そのようなシチュエーションで便利なツール「KickSoul」を開発している。

足で電子デバイスを操作する「KickSoul」
足で電子デバイスを操作する「KickSoul」

「KickSoul」は加速度センサーやジャイロスコープ、それにBluetoothモジュールなどを組み込んだインナーソール(靴の中敷き)。これを敷いた靴を履き、足を前後左右に動かせば、様々な電子デバイスを操作できるようになる。

加速度センサーやジャイロスコープ、Bluetoothモジュールなどを装備
加速度センサーやジャイロスコープ、Bluetoothモジュールなどを装備

例えば、「KickSoul」とスマートフォンをBluetoothでペアリングすれば、スマートフォンを足で操作可能だ。先の例で説明すれば、使用したいアイコンが画面の上や左の端にあり、親指が届かない場合、足で画面を下や右にスライドできる。

「facebook」アイコンに親指が届かないときには
「facebook」アイコンに親指が届かないときには

左足を右に動かすことで、画面を右にスライドできる
左足を右に動かすことで、画面を右にスライドできる

画面の下スライドは他の方法(iPhone ではホームボタンをダブルタップ)でも可能だ。だがMIT Media Labによれば、人は手が塞がっているとき、足を使って何かをしがちだという。例えば、買い物袋を両手に抱えているときに、足でドアを開ける、などだ。このため、足でスマートフォンの操作をするという行為は、慣れればとてもスムーズに実行できるようになるのだという。

人は両手が塞がっていると、足で何かをしがち?
人は両手が塞がっていると、足で何かをしがち?

その他、「KickSoul」を使えば、着信を切る場合にも便利。本や雑誌を読んでいるときなどに足で電話を切れば、手を使わないので本をどこかに置かずにすむ。また、目線を紙面から切らずにすむので、スムーズに読書を続けられる。

読書中に着信があったときには
読書中に着信があったときには

足で着信を切れば スムーズに読書を継続できる
足で着信を切れば
スムーズに読書を継続できる

「KickSoul」について、MIT Media Labはその概要をVimeoで解説している。興味がある方は参照されたい。