このレポートは、インターネットコムNTTコム リサーチがインターネットを活用したアンケート調査を定期的に行い、その結果を発表するものである。今回は「電子マネー」について調査した第1回である。

調査対象は全国10代〜50代以上のインターネット ユーザー1,088人。男女比は男性54.1%、女性45.9%。年代比は10代2.2%、20代26.7%、30代21.0%、40代17.5%、50代以上32.5%。


これまで同種の調査を行ってきたが、前回までは携帯電話からのアクセスを想定した Web サイトを使って調査しており、今回と調査モニターが異なる。したがって、設問は大きく変えていないものの、従来調査の結果とは単純に比較できない。その点に注意してほしい。

まず、電子マネーの利用率を確認する。今回も「あなたは電子マネーを使っていますか」という質問をしたが、調査対象者が変わったことからこれまでよりも細かく複数回答で答えてもらった。使っている人の割合は「スマートフォン/携帯電話で使っている」が22.2%、「パソコンで使っている」が16.5%、「IC/磁気カードで使っている」が54.3%で、やはりカード型の利用者が多いものの、いわゆる「おサイフケータイ」ユーザーも相当数いる。一方「使っていない」人は29.7%だった。

カード型利用者が過半数、おサイフケータイは約2割―定期調査「新電子マネー」(1)
Q:あなたは電子マネーを使っていますか
(2014/5/30〜6/2 10代〜50代以上のインターネットユーザー1,088人)

首都圏では2014年4月の消費税増税にともない、鉄道各社が電子マネー利用者の運賃を1円単位に変更した。これにより、電子マネーで決済した方が現金より安く済む乗車区間ができている。そこで、電子マネー非利用者352人(全体の32.4%)に「こうした理由から、電子マネーを使おうと思いますか」と尋ねた。その結果、「使いたい」人は30.7%、「使わない」人は69.3%となり、鉄道がきっかけで電子マネーの利用を始める人がそれなりの数いそうだ。

次に、「使わない」と答えた244人(全体の22.4%)にその理由を一つだけ選んでもらった。今回も最も多かったのは「鉄道を利用しないので関係ない」(51.2%)で、納得のいく理由である。また「そもそも電子マネーを使いたくない」人も相変わらず多く29.1%いた。この使いたくない理由を掘り下げて対策すれば、電子マネーの利用者を増やせるかもしれない。

Q:鉄道運賃が1円単位に改訂になっても、電子マネーを使わない理由
Q:鉄道運賃が1円単位に改訂になっても、電子マネーを使わない理由
(2014/5/30〜6/2 10代〜50代以上のインターネットユーザー1,088人中、
鉄道運賃改定にかかわらず電子マネー利用を希望しない244人)

(調査協力:NTTコム リサーチ

◆参考記事:
消費税の増税で電子マネー利用者は増えるか?―定期モバイル調査「電子マネー」(4)
強い交通系とスーパー系、消費税増税にともなう鉄道運賃1円刻み化は影響するか?―定期モバイル調査「電子マネー」(3)

調査協力:NTTコム リサーチ