ホーム   »   テクノロジー   »   誤差が1,000年に1秒の原子時計を持ち運べ、原子腕時計「セシウム133」製品化プロジェクト

誤差が1,000年に1秒の原子時計を持ち運べ、原子腕時計「セシウム133」製品化プロジェクト

米国ハワイ州の John Patterson 氏が、腕時計型の原子時計「Cesium 133」(セシウム133)を開発中だ。原子時計だけに極めて高精度で、誤差は1,000年に1秒しかないとのこと。実際に動作する試作品は完成しており、製品化に必要な資金の提供をクラウドファンディングサイト Kickstarter のプロジェクト「The World's First True Atomic Wristwatch - The Cesium 133」で募っている。

腕時計型の原子時計 Cesium 133
(第2世代の試作品)

原子時計とは、放射性を持たない安定同位体のセシウム(Cs)133 原子を利用して時を刻む。同原子の共鳴周波数 91億9,263万1,770Hz を基準として、正確な時間情報を生成する。Patterson 氏が製品化を目指している Cesium 133 は、本物の原子時計を内蔵している腕時計。

Cesium 133 をもって説明する Patterson 氏

第2世代の試作品は、炭素繊維のケースを採用したことで重さは 90g しかなく、金属ケースの一般的な腕時計と同程度。電源は内蔵リチウム電池で、駆動時間は最長36時間という。

腕にするとこんな感じ

製品版では、電源を単4形のリチウム充電池に変更し、充電を待たずに電池を交換して使い続けられるようにする。価格は6,000ドルにする予定。

寄付は1ドルから受け付けている。6,000ドル寄付すると Cesium 133 の試作品がプレゼントされる。募集期間は4月10日から5月10日。目標金額は4万2,000ドルだが、すでに6万7,000ドル以上集まっている。

Cesium 133 の紹介ビデオ
おすすめの関連記事
関連キーワード
関連記事
Google ニュースで「インターネットコム」をフォローできます。スマホ、タブレットなどで便利に読めます。 是非フォローをお願いします!