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販売対象は10歳から14歳まで…ってどうして? ― Woom bikesが米国で「NOW」シリーズを発売


Woom bikesは北米市場で急成長している子ども用自転車メーカー。そのWoom bikesが「NOW」シリーズを3月30日に発売しました。

Woom bikesが「NOW」シリーズを米国で発売

米国では自転車は、親と一緒に楽しむスポーツ&レジャーのひとつ。クルマに自転車を載せて目的地に移動し、そこで親と一緒に走るというケースが多めです。日本のように自転車で通学したり、自転車に乗って友達同士とどこかに遊びにいくということはあまりありません。このため米国で販売される自転車は、子ども用であってもMTBやロードタイプの比率が高めになっています。

参考画像:米国での子ども用自転車の例
日本の自転車とは違いフロントバスケットなどは付属しません

参考画像2:米国では自転車は移動手段というよりスポーツです

「NOW」シリーズはそんな米国で、子どもたちだけで遊びにでかけたり、通学したり、といった目的向けにデザインされた自転車。フロントには通学用バッグやスポーツバッグを搭載できるラックが装備されています。また、リアに比べてフロントホイールが小さいデザイン。これによりラックに荷物を載せても、重さでハンドルを取られたり、駐輪時に自転車が倒れたりを防げます。

フロントホイールを小さくしたデザイン

サドルはロードやMTBとは異なり、幅広なものを採用。街中をアップライトなライディングポジションで走行するのに適した形状とされています。

日本では珍しくありませんが、米国ではちょっとだけ珍しい
幅広サドルを採用

アップライトなポジションでお尻に体重をかけて走れます

タイヤはやや太めで、パンク防止機能を搭載しています。通学の途中で自転車がパンクしてしまった場合、そこが犯罪の多い地域の近くだと危険なことも。パンクしないタイヤを装備することで、子どもたちが犯罪に巻き込まれるリスクを低減できます。その他キックスタンドなど、街乗りに便利な機能が搭載されています。

米国の通学用自転車ではパンクしないことがめちゃめちゃ重要になります

販売対象として想定されているのは10歳から14歳までの子どもたち。対象年齢の下限が10歳なのでは、米国では10歳未満の子どもは一人で通学する準備ができていないと考えられているため。また上限が14歳なのは、米国では一部の州で14歳でクルマの運転免許が取得でき、友だちとクルマに乗って遊びに行くことを始めるためだそうです。

多くの州ではクルマの免許を取得できるのは16歳から
なので実際には16歳くらいまでは乗ることになるかも?

Woom bikesの公式サイトで購入でき、価格はフロント20インチ、リア26インチのタイヤを装備した「NOW 6」で849ドルとなっています。日本への送付はしないようですが、日本には子ども向けの荷物が載せられる自転車は数多く販売されているので「NOW」シリーズは不要かも。むしろ、日本の子ども用自転車やママチャリを米国に売り込むことを考えた方が良い時期なのかもしれません。

それにしても、治安が悪そうな場所ですね…。
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