「CargoDrive」は愛車を簡単に電動カーゴバイクにトランスフォームできるコンバージョンキット。デンマークコペンハーゲン在住のNicholas Wolffさんが考案しました。
愛車を電動カーゴバイク化する「CargoDrive」
自転車はそれなりに高速で走れる移動手段。特に渋滞の多い都市部であれば、他の交通機関よりも素早く目的地に到着できることの多い、アジリティとハイスピードを併せ持った乗り物です。
「そんな自転車を電動化したいと思うのはどんな人?」
Nicholas Wolffさんはここにフォーカス。独自の調査で、「電動化したい人には、大量の荷物を運びたいという人が多い」ことを知って、「CargoDrive」の製造を思いついたのだとか。
自転車を電動化したい理由は
大量の荷物を運びたいから?
使用するには愛車のフロントホイールを取り外し、代わりに「CargoDrive」を装着します。ブレーキレバーやメーターをハンドルバーに取り付ければ、愛車をカーゴバイクとして利用可能になります。
前述の通り、「CargoDrive」はオールインワンタイプ。モーター、バッテリー、キャリーなどがすべて含まれているので、ケーブルの取り回しなどは最小限で済みます。
カーゴエリアのサイズは45x45センチで、耐荷重は30kgとされています。荷物を載せた分重くなった自転車をきっちり停止させるため、制動系ではディスクブレーキが採用されました。
バッテリーはカーゴエリアのリア部分に装着されており、充電に必要な時間は約3時間。フル充電で最長60kmの走行が可能となっています。
バッテリーは自転車全体の前後重量比を考えて
この位置に
残念なのはこの「CargoDrive」、ペダルを漕がなくても32km/hで走行可能なスロットルモードが搭載されているので、装着すると日本では自転車として認められなくなってしまいます。ナンバーを取得してバイク扱いで走行すればよいのですが、ちょっと厳しそう。もしナンバーを取得できたとしても、もとの自転車のフレーム強度なども気になりそうです。
とはいえ、「自転車を電動化したいと思うのはどんな人か?」といったマーケティングは興味深く、学べることは多そうなコンバージョンキットと言えます。