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電動キックスケーターはこう進化する?ABSやクルーズコントロールを装備した「Kobra」


日本でも公道走行可能なモデルが増え、都市部を中心に徐々に人気が高まりつつある電動キックスケーター。でも、このブームを先取りしていた欧州では、電動キックスケーターはすでに進化を始めているようです。

より“普通”に進化を始めた電動キックスケーター「Kobra」

現時点では、電動キックスケーター市場の製品は玉石混合。中には子どものおもちゃレベルのものも含まれています。電動キックスケーターをすでに利用している人たちはそのあたりを理解して、良いモデルを選び、危険なシーンでは利用を避けるなど適切な運用をしている人が多いのですが、今後利用者が増えてくると、よくわからないままに乗ってしまう人も増加しそうです。

イタリアGMGの「Kobra」はそんな少しだけ先の未来を予見してデザインされたキックスケーター。“普通の人”が乗ることを想定し、安全機能や快適機能を装備しています。

安全機能や快適機能を装備

制動系では、雨の日の走行も視野に入れて前後ディスクブレーキが採用されています。ブレーキにはE-ABSシステムが装備されており、急ブレーキをかけてもタイヤはロックすることなく、高い安定性を維持します。

雨の日も制動力が落ちにくいディスクブレーキ
タイヤをロックさせないE-ABSシステム装備

クルーズコントロールも装備。平地はもちろん、上り坂、下り坂でも設定した車速を自動的にキープして走行します。これにより、下り坂で速度が上がり過ぎるリスクを低減します。

走行時の快適性を高めるクルーズコントロール

回生ブレーキを装備。下り坂ではバッテリーを充電しながら走行し、航続距離を伸ばします。ちなみに、バッテリーをフル充電すると、最長で100km走行できるのだとか。

回生ブレーキ装備

フレームはバイクフレームにインスパイアされたもの。過酷な条件下で長期間利用されることが想定され、頑丈に製造されています。また、フレームはよくしなって、サスペンションとして機能します。

ステンレス製パイプフレームはサスペンションとしても機能

頑丈に、安全になった分、手軽さは失われているかも。でも多くの利用者にとっては、そしてクルマのドライバーにとっては「Kobra」のようなスペックはうれしいはず。横を走行している電動キックスケーターがタイヤのロックなどで転んだら、ドライバーはひやりとしますよね。そんなリスクを抑えてくれる機能を装備しているキックスケーターは、ドライバーとしてもありがたいでしょう。

こうして徐々に普通の乗り物に進化していくんですね

モデルとしては、都市走行向けの「SMART(スマート)」と、オフロード走行も楽しめる「CLIMBER(クライマー)」の2種。価格は「SMART」が2,890ユーロからで、「CLIMBER」が3,310ユーロからとなっており、出荷開始は2021年4月に予定されています。


GMGは、現時点では日本を輸出対象外としています。でも、日本でも電動キックスケーターがもっと普及すれば、「Kobra」のようなモデルが出てくることに期待できます。
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