ヤマハは電動アシスト機能を持つスポーツ自転車ブランド「YPJ(ワイピージェイ)」シリーズにニューモデル4種を追加する。昨年9月にInterbike 2017で発表された
プロトタイプ4車種が製品化されたものだ。
参考画像:ヤマハがInterbike 2017で発表したプロトタイプ「UrbanRush」
今回追加されるのは、ロードバイクタイプの「YPJ-ER」、「YPJ-ER」の派生車種でハンドルをフラットバーにした「YPJ-EC」、「YPJ-EC」に対しフェンダーやサスペンションを追加したトレッキングバイク「YPJ-TC」、そして本格的なMTBタイプの「YPJ-XC」だ。
「YPJ-ER」はドロップハンドルを搭載したロードバイク。大容量のバッテリーを搭載しており、フル充電(約3.5時間)すれば「HIGH」モードであっても93キロの走行が可能だ。「+ECO」モードであれば、242キロもの走行距離を実現している。
ドロップハンドルを搭載したロードバイク「YPJ-ER」
大容量バッテリー搭載のメリットを生かし、フロントライトにはバッテリー供給タイプが採用された。これにより、フロントライトを外し充電する手間を省ける。
メインコンポーネントには、SHIMANO製Tiagraのデュアルコントロールレバー、フロント・リヤディレイラー(外装変速20段)、油圧式ディスクブレーキなどが採用された。
メインコンポーネントにはSHIMANO製Tiagraを採用
販売開始日は6月11日。メーカー希望小売価格は34万5,600円。
「YPJ-EC」は「YPJ-ER」の派生車種。「YPJ-ER」と同じ大容量バッテリーや電動アシストユニットを搭載しながら、ハンドルはフラットバータイプとされた。リヤキャリヤやフェンダーなどのアクセサリーを装着可能だ。
メインコンポーネントには、「YPJ-ER」よりも安価なものを採用。SHIMANO製SORAのラピッドファイヤーシフトレバー、フロント・リヤディレイラー(外装変速18段)、機械式ディスクブレーキなどが搭載されている。
昨年9月にInterbike 2017で発表されたプロトタイプを見たときには、「YPJ-ER」が通勤向けと思えた。だが実際に通勤に利用するのであれば、フラットバーで価格も手ごろな「YPJ-EC」がもっとも適しているかもしれない。
販売開始日は6月11日。メーカー希望小売価格は28万800円。
「YPJ-TC」は、「YPJ-EC」の派生車種で、フル装備のトレッキングバイク。「YPJ-EC」同様、フラットバーハンドルを採用している。
トレッキングバイクらしく、フロントサスペンションが装備された。その他、テールランプ付きリヤキャリヤ、フェンダーなどが装備されている。
メインコンポーネントには、SHIMANO製SORAのラピッドファイヤーシフトレバー、フロント・リヤディレイラー(外装変速18段)などを採用。ブレーキには、SHIMANO製ACERAの油圧式ディスクブレーキが採用されている。
販売開始日は6月11日。メーカー希望小売価格は32万4,000円。
「YPJ-XC」は、本格的な電動アシストMTB。欧州市場で人気の高い電動アシストMTB向けに開発されたドライブユニット「PW-X」が搭載されており、パワフルな「EXPW(エクストラパワー)モード」が設定されている。これにより、本格的なMTBフィールドでの走行を可能にした。
メインコンポーネントには、SHIMANO製SLXのリヤディレイラー、シフトレバーなどが採用されている。フロントサスペンションには、ROCKSHOX社製のRECON GOLD(トラベル量120ミリ)が採用された。制御系には、大径の油圧式ディスクブレーキ(SLXシリーズ)が搭載されている。
フロントサスはROCKSHOX社製RECON GOLD
販売開始日は7月18日。メーカー希望小売価格は37万8,000円。