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これが自転車?…カフェレーサーをイメージした電動アシスト、Tempus Electric Bikesの「CR-T1」


自転車のデザインには制限があった。人間が漕いで走る乗り物のため、格好良い、面白いデザインの自転車をつくりたいと思っても、それが重量増を招くものであれば取り入れるのは難しかったのだ。

だがこの状況は電動アシスト技術の進化と、大容量バッテリーの低価格化によって変化しつつある。そのようにして変化した自転車のひとつがカナダに本拠をおくTempus Electric Bikesの「CR-T1」だ。


電動アシスト自転車の開発にあたり、Tempus Electric Bikesが重要視していることは3つ。「カフェレーサー風デザイン」「最新のテクノロジー」そして「高い安全性」だ。

Tempus Electric Bikesが「カフェレーサー風デザイン」を目指していることは、「CR-T1」の画像を見ればすぐにわかるだろう。同社は自転車デザインとバイクデザインの最もよい部分を取り入れつつ、社内で一から「CR-T1」をデザインしたという。これにより、「CR-T1」は古き良き時代のカフェレーサーを想起するデザインを持ちつつ、現代のテクノロジーが搭載された一台となった。


シートは車体の後方に配置。またシート後方には盛り上がりを付けた。その他、燃料タンク(に見えるギミック)やハンドルの形状により、カフェレーサーらしさを醸し出すことに成功している。


「最新のテクノロジー」は、最新のリチウムイオンバッテリーの搭載で実現している。48V 12AHのこのバッテリーは、1,000Wのハブモーターを駆動させ、最高速度時速50キロでの走行を可能にした。バッテリーのフル充電に必要な時間は5時間で、1回の充電で走行可能な距離は約50キロとなっている。


「高い安全性」は航空機グレードのクロモリフレームと、油圧式ディスクブレーキで実現。フレームはカナダオンタリオ州でハンドクラフトされているという。ディスクブレーキはフロント180ミリ、リア160ミリで、ハイパワーなハブモーターでの高速走行時にも安全に「CR-T1」を停止可能だ。


サスペンションを含め、これだけの装備を搭載した場合、人間の足だけで漕ぐのは大変だ。できなくはないが、長時間走っていると、重いパーツを取り外したくなるだろう。だが、パワフルなモーターを取り付けた「CR-T1」であれば、軽々と走行することができる。


価格は5,000カナダドル。日本での発売予定は現時点ではないということだった。
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