Mac OS X 10.10 Yosemite |
■透明性を帯びたウィンドウ
デザインの目立った変化として、ウィンドウがやや透明性を帯び、背後に隠れたデスクトップや別ウィンドウの内容がうっすらと分かるようになっている。何やら、米国 Microsoft が Windows Vista などで採用した「Aero Glass」を連想させる。
■「今日の表示」でその日必要な情報を一覧
また通知センターに加わった今日の表示は、その日のカレンダ、天気、株価、リマインダ、世界時計、そしてソーシャルメディアの情報を一覧できる。Apple のアプリケーション配信サービス「Mac App Store」からダウンロードしたウィジェットを使って、今日の表示をカスタマイズすることも可能だ。
■ Spotlight で検索できる情報を拡大
これに加え新 OS ではデスクトップ中央前面に、検索機能「Spotlight」を配置する。Wikipedia、マップ、Bing、App Store、iTunes Store、iBooks Store、Top Sites、ニュースそして映画の上映時間などを簡単に調べられる。
■新オンラインストレージ iCloud Drive と統合
新たなオンラインストレージ「iCloud Drive」との統合も図られている。Finder から iCloud Drive 専用フォルダにファイルをドラッグ&ドロップすると自動でクラウド上にアップロードできる。また iCloud Drive 上のファイルも、Mac 上のファイルと同じくタグで分類したり、Spotlightで検索したりできる。iCloud Drive には iPhone、iPad、Windows PC からもアクセスが可能。
■ Safari はプライバシ重視の機能強化
合わせて Safari も刷新し、履歴などを残さずインターネットを利用するプライベートブラウジング用の独立ウィンドウを備え、ユーザーの行動を追跡しない検索エンジン「DuckDuckGo」をすぐ使えるようになる。
これに加えネット検索の結果と、Spotlight のデスクトップ検索の結果を統合して表示する。WebGL、SPDY、HTML5 Premium Video Extensions など動画再生の高速化に関する技術に対応するほか、Nitro JavaScript エンジンを採用し、Firefox、Chrome より素早く JavaScript を使った Web サイトを表示できるとしている。
■メールもクラウド連携が進む
メールまわりの改善としては、メールから素早く書類に署名したり、画像 や PDF に注釈を加えたりできる「Markup」、メールで大容量のファイルを送る際にクラウド上にアップロードしてそのリンクを付記する「Mail Drop」、メールから簡単にオーディオクリップを作成、送信、再生できる「Soundbites」などがある。
■ iPhone の SMS や 通話を Mac で利用可能に
このほか、Mac と iPhone、iPad 間の連携も強化している。iPhone や iPadで始めたアクティビティを Mac で引き継いだり、その逆ができる「Handoff」機能、iPhone のテザリングを Mac から有効にする「Instant Hotspot」機能などがある。
さらに iPhone に届いた SMS を Macから直接受信したり、逆にSMS 送信したりでき、さらに Mac をスピーカフォンとして使って iPhone で通話できる。