
“丸太”フレームが特徴の電動バイク
欧州では温室効果ガスの排出を削減するため、クルマから自転車に乗り換えた人が多くいました。でもその後、「自転車で週に5日通勤をするのは思ったより辛い」という人も。また加齢により、ひざや腰が痛くてペダルを漕ぐのがきついという人もでてきました。
「Pocket Rocket」はそのような層に向けた乗り物。小さくて軽い(55kg)ため自転車感覚で気楽に乗れますが、スピードは電動バイクに近く、従来のカテゴリー分けに従えば“モペッド”に属する製品といえます。

(画像は2018年に公開されたモデル)
ただし、「Pocket Rocket」にはペダルが装備されていないので、モ“ペッド”とは呼べません。Sol Motorsは「Pocket Rocket」を、「NOPED(No PEDal:ペダル無し)」という全く新しいカテゴリーを創り出す乗り物だと主張しています。
スペックに軽く触れておくと、バッテリーは“丸太”フレームに内蔵されていて取り出して充電が可能となっています。充電に必要な時間は最短で2時間。フル充電すれば最大80kmの走行が可能になっています。

足元には前後サスペンションを装備。トラベル量はフロントフォークで60mm、リアショックでは50mmとされました。制動系では前後ともに油圧式のディスクブレーキが採用されています。

バイク好きの心は揺らさないかも?
バリエーションはベースモデルとSモデルの2種展開。両者の違いは搭載されるモータで、ベースモデルには最大トルク120Nmを発生するモーターが装備されており、最高速度45km/hで走行できます。一方、Sモデルには最大トルク160Nmを発生するモーターが搭載され、最高速度80km/hでの走行が可能となっています。
カラーはブラックとシルバー。価格はベースモデルが5,980ユーロで、Sモデルの価格が6,980ユーロ。出荷は2022年前半に予定されています。