「ADcase」は、スマホの落下を自動検知してスプリングダンバーを飛び出させ、スクリーンを守るスマートフォンケース。ドイツ アーレン大学のPhilip Frenzelさんが開発した。
スマートフォンが自由落下していることを検知するセンサーを搭載。検知した場合には、ケースの四隅からスプリングダンパーを飛び出させる。このスプリングダンパーはクッションとして機能し、スマートフォンの安全な着地をサポートするという仕組みだ。
Philip Frenzelさんは近く、「ADcase」の市販化に向けて、クラウドファンディンサイトKickstarterでの出資者募集のキャンペーンをスタートさせる予定。現時点では、「ADcase」は、iPhone 6/6 Plus、iPhone 6S/6S Plus、iPhone 7/7 Plus、iPhone 8/8 Plus、そしてiPhone X対応版が販売される予定だ。
スマートフォンの落下時にダンパーなどを飛び出させるケースという発想は、実は目新しいものではない。2013年にはホンダがジョークながらも、エアバッグ付きスマートフォンケース「Smartphone Case N」というアイディアを公開している。
スマホ12個分のビッグなサイズ
ホンダがこのアイディアを公開したとき、これを本当の製品だと勘違いした人から、次のような批判の声があがった。
「突然、加速がかかったら、それが引き金となってエアバッグが膨らむことはないのか?例えば、車、飛行機、ジェットコースター、電車などに乗っているときだ。ポケットに入っているときに、Smartphone Case N が膨らんだ場合のことを考えるべきだ」
「ADcase」に同様の懸念を持つ向きもあるだろう。だが「Smartphone Case N」や「ADcase」が作動するほどの加速が人間の身体にかかっているときには、スマートフォンのことより、自分の身の安全を考えた方が良いような気がする。
「ひゃっほーい!」
「ADcase」の実際の動作については、次の動画を参照されたい。