
ウェザーニューズは2017年の「台風傾向」を発表した。今シーズンの台風発生数は、平年並の27個前後となる見通しだとしている。
■台風発生数は27個前後の予想
今年はインド洋東部で海面水温が平年より低く、西部で平年より高くなる「正のインド洋ダイポールモード現象」が発生する。この現象が発生すると、7~9月の台風発生数は多くなる傾向にあるという。
一方で、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が、平年より高くなる「エルニーニョ現象」も発生。これにより、7~9月の台風発生数は少なくなる傾向となる。

今年はこれら2つの現象が相殺するため、台風発生数は平年並の27個前後となる見通し。台風の発生は7月から増え始め、9月をピークに10月まで多いとみられる。
■9~10月は関東に接近の恐れも
今シーズンは、太平洋高気圧の西への張り出しが例年に比べるとやや強まるため、台風が発生した場合、7~8月は沖縄から中国大陸へ向かう進路が多くなりそう。
9月以降、偏西風が南下してくると、台風は東シナ海を北上し日本海から北海道へ向かう進路が多くなる予想。関東に接近する可能性が高まるのもこのタイミングとなる。
今回の見解は、5月30日時点でのもの。最新の「台風傾向」についてはスマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」の「おしらせ」、またはウェザーニュースのWebサイト「台風傾向2017」を参照されたい。