
「SAM」はポーランドの3輪電気自動車。ドイツ、スイスなど欧州の中でも特に環境意識の高い国で人気がある。その「SAM」が米国進出を決めた。
2016年9月7日追記:「SAM」の開発元であるS.A.MのWaclaw Stevnertさんによれば、同社は「SAM」を2017年の東京モーターショーに出展し、その後日本での出荷を目指したいとのことでした。日本の道路を「SAM」が走る日は、遠くないかもしれません。

憧れのガルウィング!
外見上の特徴は、やはりガルウィングだろう。だがこれは“女性にもてる”ためではなく、狭いスペースでの乗り降りを考えて搭載されたものらしい。例えばすでに普通車が駐車されているガレージで、わずかな空きスペースに「SAM」を駐車したような場合、ガルウィングであれば通常のドアよりも乗降しやすい。これが、ガルウィングが採用された理由の1つのようだ。

とはいえ、「SAM」は2人乗り。「ガルウィングのクルマに乗ってみたい!」という女性をデートに誘うことは、不可能ではない…気がする。

きっとすごく良い人だ…と、思う
「SAM」のボディ構造自体も、ガルウィングにせざるを得なかった理由らしい。「SAM」のボディはスティールのフレームとポリエチレンの外装で構成されており、ドアヒンジを取り付けられる場所が限られているようだ。
バッテリーまわりには、インテリジェント充電システムを搭載。開始から1時間で40%まで充電できる。フル充電に必要な時間は5時間で、80~100キロの走行が可能だ。最高速度は時速90キロ。

開発元であるSAMは現在、米国向けサイトSAM of USAで米国内での販売予約を実施している。価格はバッテリー込みで1万2,350ドル。予約には1,100ドルの手付金が必要となる。

小型の電気自動車は、米国よりも日本の方があっていそうな気がする。だが、公開されている画像を見る限り、バッテリー込みで100万円を超えるクルマにしては、「SAM」の質感は高いとはいえない。となると、環境意識が高く、細かいところを気にしない米国人(の一部)をターゲットにするという戦略は正しいのかもしれない。
