NHN PlayArt は、スマートフォン向け無料コミック配信サービス「comico(コミコ)」の人気作品のキャラクタをスマートフォン ケースや文具、キーホルダーなどに商品化し、通販サイト「comico SHOP」で販売を始める。同サイトのオープンは1月15日。現在、ティザーページを公開中。

スマホ向け無料コミック「comico」、人気作品グッズ販売サイト「comico SHOP」オープンへ
comico SHOP で販売する商品のイメージ

comico はスマートフォンでさまざまコミックを読める無料サービス。2013年10月31日にスタートし、Android 版アプリケーションと iPhone などで利用可能な iOS 版アプリケーションを用意している。画面の狭いスマートフォンでも読みやすくするため、通常の漫画と違って縦スクロールのみで読み進められるレイアウトが特徴。これにより片手だけで読み進めることができ、電車の中などでも快適に読めるという。対応アプリケーションのダウンロード数は、2014年末で750万回に達した。

運営会社の NHN PlayArt は「デジタルのトキワ荘」をコンセプトとして掲げ、新人作家を発掘し、作品発表機会を創出するため、作品の投稿を受けつけている。作品が「公式作品」に選ばれた作者には、定額原稿料(月額20万円)とインセンティブ原稿料を支払って創作を支援する。連載中の公式作品は、2014年末の時点で112作品となった。また、新たな才能を見つける取り組みとして、賞金総額2,000万円のマンガ コンテスト「comico マンガ大賞」を開催した。

さらに、NHN PlayArt は comico の電子コミックを中核に据え、紙版出版、アニメ化、映画化、ゲーム化、グッズ商品化などへの多角化を目指している。多角化の第一弾としては、電子コミックの紙版を単行本として販売し、収益拡大および作者への還元を図る。

今回の comico SHOP オープンは、電子コミックを中心とする多角化策の第二弾。comico 連載作品のキャラクタといったIP(知的財産)を商品化して販売することで、作家の収入機会拡大を目指す。

comico SHOP の画面イメージ
comico SHOP の画面イメージ